君の1番になりたくて～私の年上彼氏～ (ページ37)

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迎えた単独ライブ当日

大晴は張り切ったのか最前列のドセンの席を私に渡してくれてたみたいで。
ホンマに私の事好きだったんやろうな～ってちょっと考えてしまう。
梨沙、間に合うのかな～
そんな事を思いながら待っていると

「あれ？A来てたんだ」
「うん」
「俺らも。サムアップ面白いよな～そりゃ優勝するわ！」
「因みに今日発表やけどマセキ芸能社に入るから」
「えっ！マジで！」
「そうだよ、ネタだってどっかの女ネタで勝負してモテたいが為に漫才やってるやつとは違うからね」
「お前それ嫌味かよ」
「んーまあそんなとこ？準決勝でネタにされたしね。グランド花月通いの彼女」
「いや悪かったって」
「瑞稀謝らないでええよ。逆にありがとね、私とカレが付き合うキッカケの場所になったところをネタにしてくれて」
「え？」
「私、サムアップの大晴さんと付き合ってるの。お笑い見に通ってる私に一目惚れしたんだって～場所グランド花月だったって！私瑞稀に対しては怒ってしかなかったけどなんか今となっては嬉しいわ」
「なんだよそれ」
「私の自慢のお笑い芸人彼氏ちゃんと見てよね？瑞稀も見習いなよ？本気じゃなかったらやめな？じゃあね」

大晴くんは私の自慢のお笑い芸人。そして私の自慢の彼氏。
笑いに対して貪欲でいつも私を笑わせようとしてくれる本当に素敵な人

『ど～も～！サムアップです！よろしくお願いします！！』

これからもずっとこの人と一緒にいてずっと笑っていたい。

END