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「そっか。あ、お兄ちゃんいつからいないんだっけ？」
「高一からいないから4年か5年くらいいないわ」
「私も。あー制服デートしたかったな〜」
「俺も」
「お兄ちゃんしたじゃん」
「まーしたっちゃしたけど」
「ねえ、今日一緒のベットで寝ていい？」
「ええけど、どしたん？」
「なんか、寂しくて」
「可愛ええやつやな〜おいで」
「うん」
大学生になっても変わらない。
お互いに相手がいないのはもちろんやけど、お互いが一緒に暮らし始めた頃早く仲良くなりたい本当の兄妹になりたいと毎日のように一緒に寝てたし。
でも今日はどこか違った。
「手、繋いで寝てもいい？」
「ええけど、雷でもくるん？」
「ちがう。私がそうしたいだけ」
「そか。ええよ」
繋ぐ、恋人繋ぎ。
失恋でもしたんかな、そう思っていた。
俺たちは大学も同じ。
もっとええ大学行けたはずなのに、お兄ちゃんと一緒がいい〜！って。
俺たちは自然と寝て朝を迎えていたのだ。
そして、今日からお父さんとお母さんは結婚記念日の旅行に出かける。
俺らは朝嬉しそうにする2人を見送ってから一緒に大学に行く。
「お兄ちゃん今日バイトは？」
「今日明日ない！で明後日休み」
「あ、私もだ！何時に帰ってくる？ご飯どうする？」
「今日は6時で明日は9時かな」
「あーじゃあ今日ご飯お願いしていい？両方7時までなんだよね。食べて帰る？」
「いや、家で食べるわ。明後日なんもなかったらどっか食べいくか」
「うん、お金もらってるし。キッチンも好きに使い放題やし」
「ほんまや、楽しみ！」
アルバイトを終えて一足先に家に帰った俺はご飯の支度をしてAの帰りを待っていた。
「ただいま〜」
そう言って俺を後ろから抱きしめるA。
「おかえり、どうした？後ろからハグしたりして」
「お兄ちゃん、部屋いこう」
「ええけど、ご飯冷めるで？」
「ええよ。お願い、来て」
俺は招かれるまま部屋に行く。
「お兄ちゃん、聞いて欲しいことがあるの」
「何？」
「私ね、、、、お兄ちゃんの事が好きなの」
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作者名：きい
| 作成日時：2020年4月22日 23時
