君の1番になりたくて～私の年上彼氏～ (ページ2)

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「あ、これ新入社員研修の内容だからしっかり読んどくようにね」
そう言われて渡された紙。
うわ、めっちゃ予定詰まってる。
オンエア業務の研修があるのか。
「正門、火曜俺と一緒だな！」
同期のジェシーから声をかけられ見ると
FD 正門・佐藤と書かれていた。
「ホンマやな、頑張ろな！」
「おう」
FDってあれだよな、見学の時に北野さんがやってたポジション。
「あ、FDとV出しの担当ってバイトちゃんなんだ」
「え、誰なんかな見よ」
そうして見てみると
俺、火曜はFDだから担当は、、、、北野
水曜はV出しで、、、、、北野
「えっ！！うっそ！」
「正門どうした？」
「いや、、、なんでもない」
俺、2日間北野さんなの！？
マジか！なんか嬉しい。

そして月曜日から目まぐるしく研修が始まり、火曜日を迎えた。

「正門くんとジェシーくんはあそこに座ってる北野ちゃんに見てもらって。あの子、1番できるから」
「はい」
「北野ちゃん」
「はい！」
「ああ、あれ北野ちゃんね。正門くんとジェシーくん予告してたけど見てもらってもいい？」
「あ、分かりました！」
そう言って彼女がこちらへ近づいてくる。
「初めまして、アルバイトの北野です。よろしくお願いします」
「正門良規です。よろしくお願いします」
「佐藤昌也です。いや、ルイス・まさや・ジェシーです。よろしくお願いします」
「えっと、ジェシーさんが記者職で正門さんがアナウンサー職で大丈夫ですよね？正門さん明日のV出し私が担当なのでよろしくお願いしますね」
「はい」
「ありがとうございます。じゃあとりあえずスタジオ行きましょうか」

そこからの彼女はホンマに簡単に言うとレベチやった。
ハキハキしてる、説明は分かりやすい。
きっちり失敗談とかも交えたり、どういう目線でとかも考えてる。
この子半端じゃないし、周りからの信頼も抜群だ。
以前と変わって忙しいはずなのにきっちり俺らを気にかけて間に声をかけて「分からないことあったら聞いてくださいね～答えれる範囲で全部答えます」と暇さえあればマメに俺らのことを気にかけてくれた。
そんな彼女に俺の胸がときめいたのは紛れもない事実やった。
でも、幾ら歳が近くてもバイトの子に手を出すのは良くないだろうとトキメキを何度も消そうとした。