君の1番になりたくて～私の年上彼氏～ (ページ1)

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「内定です」
「ほっほんとですか！？」
「あっありがとうございます！頑張ります！」

俺は春から念願のアナウンサー。
キー局も地元の準キー局もダメやったから正直親戚の家が近くてよく遊びに行くここがダメやったらもうアナウンサーは無理やろうって思ってた。

「春から入社の報道勤務の子紹介します」
内定後、色々と報道だったりを見学させてもらい、生放送終わりの反省会中に報道で内定を貰った俺らは自己紹介をすることになった。
「総合職・アナウンサー職で内定を頂きました関西大学4年正門良規です。岡山香川は親戚の家が多くあるのでよく遊びに行っていました。内定を頂き、とても嬉しいです。春から一生懸命頑張りますのでよろしくお願い致します」

これが俺と君との出会いだった。
とにかく俺は必死やったからその時君がいたことは覚えていない。

入社式終わり、社内見学をすることになった。
またオンエア業務の見学。
うちは小さい地方局。

「あ、あのフロアの女の子めっちゃ若いですね」
系列でアナウンサー入社した同期の女子が言う。
確かに若いし、顔もめちゃくちゃ可愛い。
「あー北野ちゃん？うちのアルバイトだよ。もうすぐ4年目で○大の4年生だから君らと1歳位しか変わらないかな。しっかりしてるし、めちゃくちゃ頼りになるよ」
上の人がそこまで気にかけてるってことは相当信頼があるんだな。
俺は必死にオンエアを眺めながら早く仕事を覚えたい。あそこで原稿を読みたいと思いを馳せた。