検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:595 hit

5歳の私とお庭番 ページ6

今日は五歳(暴れん坊将軍全盛期)のときの話を
暴れん坊将軍が放送してる
平日は新さんにも会えるのだが

例えば土日や、特番などで休止になると
会えなくなる。
夢もそれにリンクしていて番組が休止の時は
新さんこと将軍吉宗様はお城のお仕事やらで
来られないという話になっていた。

そんな時は少しでも寂しくならないように
お庭番の二人のどちらかが相手をしてくれるのだが…

五歳、新さんがこれでもかと好きで
将来の結婚相手に!!って言うほどな娘が
会えなくなるというのは非常に辛くて
お庭番の二人が必死に機嫌を取ろうとしたり、
お菓子やおもちゃを渡しても
私の機嫌は変わるどころか、悪化するばかり。

優しくしてくれてるのも分かるし、
一生懸命私の我儘に付き合ってるのも
分かるけど、五歳、現実でも母親が仕事で
殆ど家にいなくて寂しい想いをした。

現実では割り切れても、夢の世界では違う。
せめて夢では、寂しくなんかなりたくない。
側にずっと居てくれなきゃ嫌だと。

そんな私の様子をきっと報告するのだろう。
希に
「仕事が早く終わったんだ寂しかったよな」って
頭を撫で微笑んで来てくれることがある。

私は泣いてた顔を拭いて
お仕事早く終わったんだ!寂しかったよ!って
話しかける。

大人になったから分かるが
きっと、仕事が早く終わったのではなく、
『仕事を早く終わらせた』のだ
色々な城内の仕事を手短にして
無理くり時間を作って会いに来ていたのだろう。

なんと無茶な事をさせていたのだろうと
今なら思う。
でも、嫌な顔も、疲れてる顔も全く見せず
いつも、我儘に付き合ってくれた。

新さんがいたから、毎日会いに来てくれてたから、
現実の寂しさを夢で紛らわす事が出来たのだろう。

お庭番の二人も
「上様が居ないとやっぱり彼女は笑ってくれません
我々だけではとても…」とこぼす。

すると新さんは
諭すように
「お兄ちゃん、お姉ちゃんも寂しくないように
一生懸命相手してくれるから俺がどうしても来れない時はほんの少し我慢してくれるか?」って

普通であれば
「我儘いうな、少しくらい我慢しろ」って
強く言っても怒っても当たり前なのに、
怒ったり、強い言い方は絶対にしない

きっとそれは新さんの性格、考え方が
優しいからだ。

その優しさぬくもりが 当時の私の
寂しさや、切なさを和らげてくれていたから
今があるのだろうと思う。

そんな遠い昔の話。

パラレルにも秋がやってきた→←新さんのお昼寝タイム



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 5.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

トキノ - かわいいエピソードですね! (2021年8月10日 2時) (レス) id: 5a9d000159 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜姫 | 作成日時:2021年8月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。