パラレルドリームワールド

新さんのお昼寝タイム ページ5

夏の暑い日はいつも
新さんは縁側でお昼寝をしている。

将軍という仕事柄
疲れも溜まったりするのだろう。

縁側で警戒心もなく寝ている所を見ると
私達の事を信じてくれてるのだなぁと
そう思える。

新さんは寝息も静かだし
寝返りも適度に取るくらいで
寝相はとても良い。

時々夢を見るらしく腕を捕まれ
抱き寄せられたりもする。

そんな寝顔を見ていると
ホッとしてしまうし、
ゆっくり休んでほしいと思う。

将軍というのは朝早くに起き
診察を受け、午前中に色々な仕事をこなしていくという、中々多忙な日々を過ごしている。

様々な役職の人間とあったり
剣術やその他の稽古をしたり、
市政のこと、国や藩邸の事、
考えたり、身体を使ったりと
半日は時間を費やしている。

それ故、息抜きを出来る午後に
ここへ来てゆっくり過ごし
明日への活力にしてるのだろうと思う。


別の日に城内での暮らしの事を
聞いてみると
やはり半日は多忙に追われ、
夏場は寝苦しさもあり休みづらかったり
寝つけないこともあるそうだ。


だからついついここでうたた寝をしてしまうと苦笑しながら答えてくれた。

私は新さんにのびのびと
ここで息抜きをしてくれたらと
思ってる。

ここが新さんにとって
休息地となってくれてるなら嬉しい。




もう少しすると寒い冬がやってきて
暖かいこたつが恋しくなる季節が
やってくる。

きっと彼はまた、冬という季節で
こたつでぬくもりを感じながら昼寝を
するだろう。


そんな事を思いながら
私は今日も、
新さんに布団をかけるのだった。

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