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「(思い通りになるんだし、見せしめに瞬間移動でもしてあげようか)」
Aの番になった。
彼女はニヤニヤと口角を上げ、それはもうテストを待っていましたと言わんばかりの表情だった。
「
開始の合図と共に呟いたその一言。
一言だけ唱えた後、彼女は既にゴール地点にいた。
これには周りも驚く。
ワープ系の個性は、極めて稀なのも一つ。
しかし入試会場が同じだった人間からは、また別の驚きがあった。
彼女は入試の時、
触れるだけで仮想敵を壊す――念動力系の個性を使っていたからだ。
「(この程度で驚かないで欲しいなぁ。私の個性は、"
彼女の個性は言わば万象を思いのままに操る個性。
だから彼女の個性届にも、【万象】とだけ記されている。
きっと一目では分からないだろう。
一度だけ彼女の戦いを見ても分からないだろう。
何故なら彼女の戦法は、無限。
戦いの術も、その作戦も、この世界で起こり得る事なら全て意のままに。
「語A―――0.15秒！」
開始の合図から、彼女が唱えるまで―――約0.14秒。彼女がゴール地点までワープするのに―――0.01秒。
彼女はどんな距離でも0.01秒でワープが可能。
それがこの世界に起こり得る現象だからだ。
「(
Aは緑谷出久の方を向いた。
緑谷出久。この世界における
そして元無個性。まあ、物語にはよくある展開だ。他人から力を譲り受けるなんて、都合の良い奇跡は。
「(だが然し、その都合の良い奇跡を"掴み取った"のは彼だ。そして彼は世界に主人公だと認められた。別世界の介入で、果たして彼はどう動くのか……見物だ)」
―――別世界の主人公と出会った時、彼は一体どんな反応を示すのだろうか。
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トロン(プロフ) - mokaさん» 返信遅れて大変申し訳ございません！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年9月30日 19時) (
レス) id: d88c8a2e5b (このIDを非表示/違反報告)
moka - 面白いと思います！次の更新待機してます！ (2017年9月26日 15時) (レス) id: 0885ddcf50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トロン | 作成日時：2017年9月20日 21時
