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「にしても、紛れ込んだ私を見つけ出すのに二十数年かかるなんて。君の力はそんなに衰えたのか？」
少女は片手に大きな本を何処からか取り出し
「そりゃあかつての仲間も探していたんだから……かかるでしょ」
「ああそうなのか。一人、あれ？二人かな。あの新双黒は雄英で見かけたんだけれど」
「あの二人は既に知ってるさ。……って君、真逆」
ダザイは彼女の目を見て青ざめる。
その時の彼女の目は、まるで新しい玩具を見つけた子供のような悪戯な目をしていた。
「ああ勿論。私は雄英の生徒だよ。とは言え、まだ入試に受かっただけだけど」
つまり、入学前。
四月には雄英の生徒として、ヒーローの卵として、日々を送るということ。
「……驚いた。君のその【異能】――こっちでは【個性】だったね。個性なら、都合のいいように変えられただろう？」
と、ダザイは意外そうに聞いた。
少女はふふん、と自慢げに声を出す。
「この世界の
「あ、うん察した。要は物語を間近で観て体験したいんだね？」
「That's right!!ダザイ君達はその余興というか、イレギュラー的存在として呼んだわけさ！私に、面白い
クスクス、ではなく。
ケラケラと笑う少女に、ダザイもため息しか出てこない。
要はこの少女の為に、この少女の暇潰しの為だけに、ダザイ達は【文豪ストレイドッグス】という
「いや、ね。君達の中ではまだ物語の途中なんだろうけど、私の空間だと無限ループに続くからつまらなくなってきちゃって。ほらあの、ピ○太郎のI have a pen.I have a apple.Oh,apple pen!って感じでこれとこれを合わせたのさ」
「古いね。あと何て事してくれてるんだい」
少女の持つ本は二つの目次に分けられていた。
一項目が【文豪ストレイドッグス】
二項目が【僕のヒーローアカデミア】
三項目が【上記のクロスオーバー】
と。
「クロスオーバーって何だい」
「君にはまだ早いよダザイ君」
どうやらダザイは何となく察したらしい。
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トロン(プロフ) - mokaさん» 返信遅れて大変申し訳ございません！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年9月30日 19時) (
レス) id: d88c8a2e5b (このIDを非表示/違反報告)
moka - 面白いと思います！次の更新待機してます！ (2017年9月26日 15時) (レス) id: 0885ddcf50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トロン | 作成日時：2017年9月20日 21時
