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「やっぱりこれって君の仕業だよね？」
とある街。それは―――多くの異能者が巣食う街だったのは、もはや別世界の話だ。
その街中で、とある一人の男が少女に声をかけた。
「……"無効化"の影響で前世の記憶が残ってた？それとも異常か何かで記憶が残ってた？―――まあそんなこと、どうでもいいか。結果、貴方達はこの世界に強制的に転生出来たことだしね」
少女はクスクスと笑う。
笑う少女に、男はため息を漏らした。
「どうしてくれるんだい、全く。―――【管理人】自ら出てくるなんて、可笑しな話だよ。【管理人】と云う割に、ちょこちょこちょっかい掛けてくるよね、君」
色々と面倒臭いのに。と、男は云う。
少女はまた、クスクスと笑う。
「だって、面白いんだよ。私の手で翻弄される貴方の姿は。そうだね、百億の名画にも勝る。だったかな」
何処かで聞いたことのあるフレーズを少女は呟く。その言葉に男は嫌そうな顔を見せた。
「相変わらず男か女か分からない喋り方だ。姿は少女なのに、少女とは思わせない雰囲気を持っている」
少女はその言葉にまた、クスクスと笑う。
笑いすぎじゃないかい？と、男に問われると、またしてもクスクスと笑った。
「あのね、ダザイ君。君から見れば私は"女の子"かもしれないけれど、他の誰かから見たら"男の子"に見えるかもしれないんだよ。少女でも少年でも良いんだけれど、本当は私に性別なんて存在しない。だって、【管理人】だもの。けれどそれだと、三人称とか、難しいでしょ？"彼女"なのか"彼"なのか。"He"なのか"She"なのか、ね。とりあえず此処では女の子って扱いにしてくれたら嬉しいかなぁ」
「君って大体【管理人】だから。で話済ませようとするよね。理由になってないじゃないか」
少女、否、少年。―――本人は女の子という扱いを望んでいるらしいので、此処では少女と、彼女と呼ばせてもらおう。
少女は"ダザイ"という人間に、呆れたような目で見られているにも関わらず、クスクスと笑う。
「だって私は【管理人】だからね。人間という存在に最も近しいのか、それすらも分からない。まあ、管理人って言葉に人が付いてるから、多分人間だとは思うけれど。それしては年齢が化け物じみてるし……まあ、私にもよく分からない現象だからね。とりあえず、私に性別という概念は無いんだ」
訳の分からない事を云う彼女に、ダザイもお手上げ状態だった。
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トロン(プロフ) - mokaさん» 返信遅れて大変申し訳ございません！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年9月30日 19時) (
レス) id: d88c8a2e5b (このIDを非表示/違反報告)
moka - 面白いと思います！次の更新待機してます！ (2017年9月26日 15時) (レス) id: 0885ddcf50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トロン | 作成日時：2017年9月20日 21時
