トリコの実の妹で、あの人の恋人！！ (ページ3)

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2話ページ3

コックがビックリして大声を出したことによって存在に気づいた男性と最初から気づいていたという女性が振り向いた。

その2人、男性は美食屋トリコ、女性はその妹、美食屋兼絵画家セシルの兄妹、本人達だった。

「！！あ……いや……あの……(ゆ……指パッチンで火がついたー！！てか僕の話全く聞いてなかったーー！！)アハハハ(気づいてたのはセシルさんだけって……)」

そのあと、2人は改めてコックの依頼の話を聞く。

トリ「ホォ……ガララワニか……部位によっては小売でkg50万はくだらんぞ……モモ肉とか」

『……依頼主は一般人じゃないよね、そういうのって』

トリコは葉巻をふかしながら、セシルはまだ何かを描きながら言う。

「あ……ハイ……その……とあるパーティーで…」

トリ「まぁいい、どーせIGOのバカ共だろ、結論から言ってます、生け捕りは無理だ……そーとータフな仕事になる！」

『(そうでも無いくせに……(汗))』

と、その時竿が音を立てて引いていた。

「え？じゃあ、OKってことでよろしいですか？」

トリ「！お、またか！？」

『うん、釣れてるんじゃない？(笑)』

「！え……」

ザバアアアアア！！

トリ「来たァーーー！！！」

大きな音を出し釣れたのは手がザリガニの手をした魚、ザリガニフィッシュだった。

『釣れた、釣れた(笑)』

「ヴわーーーーっ！！！ザリガニフィッシュ！！！デカい！！」

バサバサ

トリ「！……ん？」

『！……あ…』

羽と音があり、上を見ると五つ尾オオハシが狙って飛んで来ていた。

ガシッ

オオワシがザリガニフィッシュを足で捉えた。

「わ"ーーー！！」

トリ「野郎め」グッ

トリコが腕に力を入れ、オオワシとともにザリガニフィッシュを床に叩きつけ気絶させた。

トリ「ふんっ！！」ぶん！！

ドッゴォォオオ！！

「ーー！！！」

『お見事！兄さん(笑)』

トリ「おう！だっはっはっ。『五つ尾オオハシ』まで付いてきた！一石二鳥ってやっか！」

「(ス…スゲェーー……)」

凄すぎて無言のコック。

トリ「これ、良い釣竿だろ」

「…」振り向く。

トリ「76ミリの鉄筋にエレベーター用のワイヤーを巻き付けてある。限界張力は約40トン…！小型のクジラだって訳なく一本釣りだ！」

『兄さんだからだよ、それが出来るのは(苦笑)』

セシルが描く手を止めてバックに詰め、2人の話に入る。