特別クラスの彼は叶え屋【ヒロアカ】 (ページ8)

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願いが七個ページ8

さて、誰だか特定もしたところでいよいよ逃げられない。入学初日からこんなにも面白いなんて！入学した甲斐があった。

『モサモサとはどういう経路で知り合ったの？』
『彼とは知り合い？それとも一方的に知ってる感じ？』
『オキニの名前は？個性は？』
『彼、見てた限りじゃろくな結果出してないよ？一体あのコの何が良いの？』
『ねぇ、ねぇ、答えてって』

大量に質問をした。どれか一つでも答えてくれるか？
単純な好奇心と、イタズラ心から少し急かすように早口で言う。

オール「あ、いや、その…」

『もうなにいってるか聞こえないよぉ？大きな声で、はっきりと、』

急かすように、答え合わせを聞こうとすると、

バコッッッッッ

まるで、風船が割れたような、何かを壊したような、大きな音がなった。
驚いて、建物の影から覗くと例のモサモサがボールを投げたようだった。

『は？』

つい漏れ出た声。
今の音はアイツが出したのか？いやどうやって？さっきまで個性なんか見せなかったのに。しかも指が紫色に変色している。骨折？打撲？いやそもそも怪我なのか？色がおかしくなっているのに平気そうだ。
…。なるほど。だからオキニなんだ。

『凄いね！あのコ、指がおかしくなってるのに走れてるよ！』

オール「そうだろう！彼は本当に勇敢で大胆な男なんだよ！」

興奮した様子で、彼を誉めるオールマイト。まるで、よく知っているような、そんな口振りだ。

オール「なんだよ！心配する必要も無いじゃないか！」

「心配する必要も無いじゃないか」ねぇ。なるほど、少なくとも何かしらの関係はあるってことか。
面白いなぁ、あのコもあのコの関係も。

『アハハ！なんだよ！ただのチェリーじゃないじゃん！』
『アハハ！面白いなぁ！』

ケラケラ笑う僕を見て呆気にとられているオールマイト。
クフフ、いいよ。今日は十分に笑った。満足だ！

『あー、なんかごめんねオールマイト。モサモサの話はまた今度聞かせて！』
『バイバーイ！』

フリフリと手を振ると、モサモサの写真を一枚撮り帰路についた。
なんだ、案外退屈しなさそうじゃん！
モサモサの写真を見て、明日に胸を踊らせた。

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オールマイトは原作でも、相沢先生に「緑谷を除籍しなかったんだね」みたいなことを話したときに、

「それって、君も彼に可能性を感じたんだろ！」
的なこといっていて、結構心理戦は苦手だと解釈しています。