【レ.ト.ル*ト】アナタの壁、壊します。partⅡ (ページ36)

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『え、は？』

訳が分からなくて混乱する

　
「だから、もう好きじゃない」

お前のこと。

そう言っているキヨ君の表情が夕日の光で見えない。

もしかしたら、私は

知らない間に彼を傷つけていたかもしれない。

だとしたら、謝らなくちゃいけない。

　
『ご、ごめん。ごめんキヨ君、わたし...』

　
「あーーーもーーーだぁあぁあ！！」

『え、』

　

私が謝った瞬間、キヨ君が意味不明な叫びをあげる。

驚いて彼の目をみつめると、

　
「だから、！Aは、ちゃんと自分の気持ちと見つめ合え！！！」

なんて、急に怒り出す。

「ええ、とちょっとよくわからないんだけど」

　
「だーーーかーーーーらーーーー！！」

ガシッ、

キヨ君が私の肩を掴んで下を向きながらまた真剣な声で言う。

「俺はAのことが好きで、でもお前は別に俺の事そう思ってなかった」

『、...そ、そんなこと』

「ある。」

きっぱりと私の言葉に対して言う。

　
「でも俺はお前が弱ってる時につけこんで、ほんとダサイことした

最初は、付き合ってて楽しかった。けど、...」

やっぱり、Aの相手は俺じゃないって思った。

　

グサリ、

胸に突き刺さるその言葉。

『で、でも私は...』

　
「だから、！！！、

俺はもうAのことは好きじゃないよ」

　

じんわり、目に涙がたまる。

ああ、そっか

彼は、私の気持ちを私より先に気づいていたのか。

　

『...キヨ君は、ほんと最後まで優しいね、』

涙を見せないよう振り返る

　
「...レトさんなら、きっともう家に帰ってるよ」

『...うん、

　

ありがとう』

そう言い残して、立ち去った。

　
短い間ありがとう、

◇