DQXI小説【旅芸人の手】 (ページ9)

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９.『抱える闇』ページ9

そして、今までしてきた仕事のことを話すと、特にカミュはとてもよく聞いていた。

バンデルフォン城跡地の地下にある宝の話、太古の船に眠る宝物の話、古代語の記された書物…色々な話をした。
それらを探して見つけてみたいということを話した。

シルビア「トレジャーハンターみたいな考古学者のような感じね」

「古代文字はほんの少しだけ読めるが、ほとんど読めないから読めたところをつなぎ合わせて想像で補ってる」

カミュ「はー、お前凄えなあ。俺でも知らねえやつもあったし…。なあ、行けるところあるなら探してみようぜ！」

「そうだな、いつかいけたらな」

そう言い笑って辺りを見渡すと、辺りはだいぶ薄暗くなっていた。

シルビア「もう、こんなに暗くなってることだし休みましょう！」

カミュ「俺も、だいぶ眠くなってきたな。じゃ、おやすみ」

「ああ、おやすみ」

すでにイレブンや双子はテント内で休んでいたようで、3人でこんな時間まで話していたようだ。
私は久し振りに人とたくさん話したせいか、眠れそうになかったがテント内で横になり目を閉じた。

夢の中で竪琴を弾く自分、急心地よい音色から突然、悲鳴のような音を発した。
それで、目が覚めると自分の荷物が少し散乱していることに気がついた。

「誰だ！」

テントからダガーナイフを持って出ると盗賊らしき男が竪琴に触れていた。

盗賊「目が覚めちまったのか…なら仕方ねえ、お前を気絶させてからこいつを持っていくまでだ」

「返せ」