待ちぼうけ (ページ9)

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9話ページ9

席について早々にモーニングのセットを頼んだ。

「セットのドリンクはカフェオレでよろしいですか？笑」

とお茶目に聞いてくれた彼女についニヤけてしまったのは言うまでもない。笑

彼女が作ってくれている間、改めて店内を見渡してみた。

周りは住宅街なのにここだけ森の中にあるカフェって感じ

自然を感じたい俺にドンピシャなカフェなのよ。

お客さんもちらほらといる感じで、新聞を読んでるおじさんと

焼き菓子を食べながらコーヒーを飲むおばあちゃん

そして俺。

混んでる時間帯ではないのかもしれないけど、この落ち着き具合が本当に心地いい。

「お店見学してるところ失礼します。笑
モーニングセットお待たせいたしました！」

またお茶目に声をかけてくれた彼女に振り向く。

愛嬌もあるなんて、ずるいなあなたは。

なんて気持ちは隠して。

北「ありがとうございます！
すごく居心地がいいからその犯人探しをしてました笑」

勇気を出して彼女にジョークを混ぜて話してみた。

すると彼女はあら、と言って口に手を当てると

「見つかっちゃいましたか？」

北「今は容疑者が浮上したかな？ってところです笑」

そういうと彼女は

「よかったあ…見つかる前に隠れ場所変えさせないと！」

と言って笑った

…1番の犯人はきっとあなたです。

なんて言えるはずもないけどね。