36話 ページ36
貴方side
走って逃げていく姿を見て安心したからか、涙が溢れ出てきた。
私を守ってくれた人は私の鼻を啜る音に気づいたのか振り返って顔を覗き込んできた
?「わー!ごめんなさい!困ってるように見えたからあ…!
どうしてもお姉さんのこと守りたくてえ!」
…ん?もしかしてこの人酔ってる?
さっきと態度の違いにびっくりして思わず顔をあげると、
ぱっちり二重でぷっくり唇の整いすぎた顔が目の前にあった。
「え?あ、あの…えっと、助けてくれてありがとうございます」
?「ふふーん!かっこよかった?あ、俺ね北人って言います!
俺が慰めてあげるから泣かないでー!!」
すごくかっこいい人だけど酔っ払っててなんだか面白い。
「ふふっ、北人さん?が元気なので私も涙おさまりました笑」
北「あー笑った!!やっぱり思った通り、笑顔可愛い!!」
な、かわいい!?
やめてよ免疫ないのに…
恥ずかしくなって俯くと、北人さんは私の頬を両手で挟んで顔を上げた。
北「お姉さん、頑張りすぎないで。強がりすぎないで。
この酔っ払いを見て楽しそうに笑ってるお姉さんが本当の自分なんだよー!ってこと、忘れちゃダメだよ!」
そう言ってにこーってした北人さんに
私は恋に落ちたんだ。
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作者名:Toraco | 作成日時:2024年1月9日 18時