32話 ページ32
店内に入ると奥のソファーだけ明るくて、店内は間接照明だけになっていた。
北「お邪魔します、北人です」
そう声を出すと、キッチンからAさんが出てきた。
「北人さん、お仕事お疲れ様でした。夜遅くに来てくれてありがとうございます」
ニコッと笑ってくれたAさんに思わず俺も笑ってしまった。
さっき会った時は他の人に向けられてた笑顔だったから。
北「俺のほうこそ、夜遅いのに会ってくれてありがとうございます。またAさんに会えて嬉しいです」
「ふふっ、私もまた会えて嬉しいです。奥のソファー席でお願いします」
カフェオレをなぜか3つトレーに乗せているAさん。
そんな彼女に着いていくと、
帽子を被った男性が座っていた。マスクはしてないけど。
え、もしかして昼間の…?
ここに同席するってことは悪い展開しか思い浮かばないんだけど。
その男性にカフェオレを渡したAさん
「北人さんいらっしゃったので、3人でお話ししましょ?」
そう声をかけると帽子を被った男性は俺に視線を向けてきた。
北「…ん?えっ、えっ!?」
な、なんで…
なんでここに!!?
俺が驚きのあまり戸惑ってると、帽子を外した。
?「やっほー、北ちゃん笑」
そう俺に声をかけてきたのは
北「な、なんで涼太さんがここに!!?
同じ事務所の先輩、片寄涼太さんだった。
283人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Toraco | 作成日時:2024年1月9日 18時