待ちぼうけ (ページ4)

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4話ページ4

野良猫かわいい〜とか、この家の夕飯はカレーだな！とか中身のない会話をしながら10分ほど歩き進めていた。

岩「ていうか、ほんまに住宅街やな！カフェあるんかな？」

確かに、今のところお店というお店も見当たらない

北「そろそろお腹が…あと5分歩いてお店なかったら戻ろ！」

岩「ん、了解！めっちゃレーダー強くしてな？笑」

カフェレーダーMAXにして探してるんだけどなあ…

北「今MAXだけど中々見つか…ん？あの緑の多い家、小さいけど看板ある！」

岩「ほんま！？ちょ、はよ見に行こ！！」

20メートル程先に見える緑に囲まれたおしゃれな家。

入り口に看板があるのが見えて、20代後半の男2人が小走りで見に行った。

そこには

"cafe story "

の文字があった

北「やった！この静かな住宅街でこんなおしゃれなカフェ見つけちゃった！」

岩「めっちゃ雰囲気ええな！入ろ入ろ！」

やっと見つけたカフェにテンションが上がった俺たちは、おしゃれなドアをゆっくりと開けた

_____カランカラン

中に入ると、程よく緑があって自然を感じる店内だった

なんか、すごく落ち着くなあ…

岩「たまたま見つけたとは思えんくらいおしゃれやな」

北「ね。すごい好きこの雰囲気」

なんて2人で話してるとお店の奥から女性の店員さんが出て来た

「いらっしゃいませ、お待たせして申し訳ございません。
2名様でよろしいでしょうか？」

岩「あっ、はい！2人で！」

緊張したのか大きい声で返事した翔吾に、

「ふふっ、ご来店ありがとうございます。奥にソファーの席がありますのでそちらにご案内いたしますね」

少し笑って翔吾の緊張をほぐしていた。

翔吾が前にいて店員さんと話してくれてるから、俺は見えないけど

すごく上品な話し方と、優しい声でこのお店の雰囲気に合ってる人だなって思う。

「こちらのお席でよろしいですか？」

そう言って振り返った彼女は

北「っ…」

穏やかに微笑んでいて、柔らかい雰囲気の方だった。

今までにない美女だったり彫刻のような美人さんと言うわけではないけど

なぜか惹きつけられてしまっていた。