27話 ページ27
仕事もあるだろうし、もうすぐでクリスマスだから予定が入っててもしょうがない。
その時はまた電話でもかけてみよう、そう思って聞いたんだけど
「…はい、営業後なら空いてます」
まじで…?
まじで!!?!?
心の中でガッツポーズを決めて、一度深呼吸。
北「少しでもいいのでAさんのクリスマス俺にくれませんか?」
「もちろんです。実は私も一緒に過ごせたらなと思っていたので」
誘う勇気が無くて言わせてしまいました、そう言ったAさん。
過ごしたいって思ってくれてただけで俺は十分に嬉しいです!!!
中学生か!ってくらい内心喜んでるんで!!!
それに好きな人から先に誘われてしまうなんて情けないところ見せたくないし!!
北「Aさんに誘われる前に誘えて良かったです笑
クリスマス楽しみにしてますね」
「ふふっ、私もとても楽しみです!」
いつもより元気に返事をしてくれたAさんに、本当に楽しみにしてくれてるんだなあって感じて俺も思わずにやけてしまった。
夜も遅いし、今日は寝ようってなったから電話を切らないと行けないんだど…
北「Aさんのおやすみを最後に聞きたいので切ってもらってもいいですか?」
俺から切るなんて勿体無くてできるわけないし、Aさんの声を聞いて終わりたい。
そう思って聞いたんだけど、しばらく沈黙で。
何か変なこと言ったのか心配になって、
北「Aさん?どうかしましたか?」
「北人さん、寝る前にあまりドキドキするようなこと言わないでください〜…」
帰ってきた返事はあまりにも可愛くて。
照れさせるつもりは無くて、俺は何でも真っ直ぐ伝える人間だからただ思ったことを言っただけなんだけど。
北「可愛い、Aさん。」
このあとニヤニヤが止まらなくて、しばらく眠れなかった。
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作者名:Toraco | 作成日時:2024年1月9日 18時