待ちぼうけ (ページ14)

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14話ページ14

カフェの最寄り駅までタクシーに揺られてきた男5人。

今からおしゃれなカフェに行くようには見えない厳つい見た目だけど。笑

岩「俺らも一回しか来たことないねん！道曖昧やなあ…」

樹「一回行ったカフェがそんなに素敵なところって思うと更に気になりますね」

なんとなく覚えてる道を先頭に立って進む翔吾。

その後ろを楽しそうに着いていく樹。

そんな2人に、俺は一回多く来てるけどね。

なんてことは言えず。

陸「あ、野良猫可愛い〜！」

俺らが来た時にも居た野良猫に遭遇したり、

壱「この街雰囲気いいし、散歩するのも気持ちいいからゆっくり行こ！歩いてるだけで楽しいやん笑」

そう言ってくれる壱馬にみんなで頷き合ったり。

そんな男同士の散歩時間も悪くないなと思った。

だけど一つ不安が。

店に行ったらAさんとの会話でこっそり行ったことバレるんだろうなあ…

店に入る前に言っとくべきなのか、Aさん通じて実は来てましたって言うのが自然か？

…なんて思いながらみんなの1番後ろを歩いてると。

「…あの、もしかして北人さん？」

後ろから女性に声をかけられた。

…そして俺はこの声を知っている。