残酷な世界で Fourth

EPISODE １５８　集中 ページ28

．


「…ん、よく寝た」

早朝６時３０分。



うん、いい時間に起きれたね。

さすがに２日続けて時間を無駄にするわけにもいかないし。



「朝から体を動かすのも悪くないでしょ、」


最近…というかしばらくシャルの鬼特訓を受けてないから体力とか落ちてそうで嫌だなぁ。


取り敢えず、広い敷地だし、せっかく設備は整っているのでしっかり活用させてもらおう。

落ちた体力を戻すんだから、前と同じくらいのメニューをやり直すのが一番早いかな…？




なら、まずすべきはランニングだろうか。


「ここの庭森みたいに広いし丁度いいじゃん」

１００kmだったか、２００kmだったか…

まぁ、細かくは覚えてないけど、１０００kmよりは短かった気がするし、大体で走るか。




そうと決まればさっさと支度をして外へ出よう。

「…あ、ミケさん。
　おはようございます、相変わらずですね」


適当にコースを決めて走ること数分。

近くの木々がガサガサとゆれるので何かと思えば、ミケさんが歩く音だった。



一応挨拶をして、また走り始める。

「グルル…」


今日も唸られてしまった…

ミケさん私が近づくと嫌がるんだよね、、、




若干悲しい…

まぁ、食べられちゃったりしない分、ましなんだろうけれども。。。


長いこと一緒にいるんだからいい加減仲良くしたいものだなぁ。

「っと、集中集中…」


．

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