EPISODE４５ 奇妙 ページ1
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ポタポタと聞こえてくる水音で、なんとなく目が覚めた。
暗く湿っている。
まだ夜中なのだろうか？
ぼんやりとしていた視界がはっきりしだして、そうではないことに気がつく。
どこだ、ここは。
昨日寝た部屋じゃない。
そもそも部屋ですらない。
私の寝ていた場所は、体温であたたかくなっているが、他の場所はとても冷たい。
どうやら、コンクリートのようだ。
冷たく、湿っている。
暗く湿っていて、コンクリート製。
もしかして、トンネル？
いやしかし、こんなところに来た覚えもないし、こんなところで寝た記憶もない。
それでも私は今ここにいて、寝ていた。
どういうことだ？
「、、、、、だれ？」
混乱する頭を働かせて状況を把握し整理しようとしていると、不意に水音でない音が聞こえてきた。
いや、これは音というよりも、声か？
「だれかいるの？」
今度は、はっきりと聞こえた。
女の子の声だ。
高く、細い。
その声の主を探そうと周囲を見まわすと、その子は意外にも近くにいた。
少し長い髪をひとつに束ね、ワンピースを身に纏っている。
迷子だろうか？
「あなたはどこから来たの？」
そう思い、それっぽい言葉を選び声をかける。
「あなたとおなじところから、」
え？
私と同じところ？
「どういうこと？」
「私はあなたとおなじなの。
だから、あなたとおなじところからきた、」
私と同じ？
比喩か何かなのか？
「あなt……、」
どういう意味なのか訊こうと口を開くと、急に視界が切り替わった。
突然のことに驚いている間もなく。
見えた情景は、森の中だった。
とても懐かしい森。
「まさか、、、」
ルクソ地方の、あの森なのか？
な、どうして今更、、、、、、、、。
「お姉ちゃん？」
！！
言葉を詰まらせる。
懐かしい声、懐かしい台詞。
「パイ、ロ？」
「うん、そうだよ？
どうしちゃったの、何か変だよ？」
うん、変だ。
どうしてパイロと身長が同じなんだ？
そう思って初めて、私が小さくなっていることに気がついた。
「ほら、約束したでしょ、早くっ!!」
そのままパイロは私の手を引き、どこかへと向かった。
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がーどれーる(プロフ) - 桜庭さん» ありがとうございます！！そう言っていただけると嬉しいです！！(*´∇｀*)更新遅めですが、頑張ります！(￣^￣)ゞ (2020年12月27日 15時) (
レス) id: 5a3d547e73 (このIDを非表示/違反報告)
桜庭 - とっても面白いです！はじめから一気読みしてしまいました…！続編お待ちしております。更新ガンバって下さい。お疲れさまです！！ (2020年12月26日 18時) (レス) id: b392772b12 (このIDを非表示/違反報告)
がーどれーる - 宇宙さん» 本当ですか！？(￣□￣;)!!ありがとうございます、待っててください！ (2020年1月9日 18時) (レス) id: f086d8f628 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙 - もう読み終わってしまった！��(ﾟДﾟ)めっちゃ続きがきになるぅぅぅ！！まぁ気長に待っているので更新頑張ってください！ (2020年1月8日 16時) (レス) id: f5daa61569 (このIDを非表示/違反報告)
がーどれーる - 桜愛さん» ありがとうございます！！そう言っていただけると本当に嬉しいです(*≧∀≦*) .頑張ります！ (2019年12月25日 19時) (レス) id: b392772b12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がーどれーる | 作成日時：2019年12月10日 6時
