3話 ページ4
あび︰うーん。
？？︰何？
あび︰？ 名前、ないでしょう？
？？︰うん。
あび︰付けてあげます。
？？︰分かった
あび︰その前にと。自己紹介です。
？？︰アビル･ジャック...でしょ？
あび︰そのとうりです。よく聞いていましたね。
あびとでも呼んでください。
彼はそういった。
本当はどうでもいい。
皆すぐ消えるから。
私は生まれた時から両親がいなかった。
親戚に引き取られ、
ひどい扱いを受けた。
痛い辛い苦しい暗い怖い
そんな気持ちが入り交じって。
気づいた時には、
その家が紅く染まっていた。
何も思えず私はその場から立ち去った。
そして商人に見つかり
売られ
家の人が消える。
家の人がなぜ消えるのか
私にもわからない。
ただ、そうなる前にいつも
自分が消えかけていた気がする。
商人の間では私を
[死神]
と呼ぶようになった。
しかし商人たちはそれを隠して
物珍しいからと言って
私を売り物にする。
もう何回繰り返されただろう。
もう疲れてきた。
しかしこれをやめてはいけない。
私は私自身を知りたいのだ。
私は何なのか。
何故消えかけると記憶がなくなるのか。
自分とゲームしている。
そんな感覚である。
もしかしたらその答えは
すぐに出るのかもしれない。
しかし自分の手でそれを掴みたい。
そう思っているのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモンジュース(プロフ) - ハイテンションでのその場のノリでした。まじすんませんby布団の中で占ツク見てる人 (2017年1月7日 23時) (
レス) id: 4e0963a1d9 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。 (2017年1月1日 10時) (レス) id: 9d9d4c3b1c (このIDを非表示/違反報告)
レモンジュース(プロフ) - ゼロは泣きたがろ→ゼロは泣きながら (2017年1月1日 7時) (レス) id: 4996d74159 (このIDを非表示/違反報告)
レモンジュース(プロフ) - 殺せん･･･どんまい･･･。 (2016年12月26日 8時) (レス) id: 4996d74159 (このIDを非表示/違反報告)
レモンジュース(プロフ) - 酷すぎるフェイント。 (2016年12月2日 15時) (レス) id: 4996d74159 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サイパス | 作成日時：2016年10月11日 21時
