倫也さん。-２-

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画面に写る

タバコを吸ってる倫也さんの横顔。


我ながら凄い良い感じ。



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「なに、１人で満足気な顔してるの？」


『ふふっ、良い倫也さんが撮れた』


「見せてみ」


『はい、我ながら上出来』


「おぉ、俺イケメンじゃん」


『んふふっ、それ自分で言います？』



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真顔で言う倫也さんが面白い。

でも、たぶん冗談なんだろうな。


倫也さん結構自己評価低めだから…。



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私のスマホの画面に表示されてる

時間を見て、あっ。という顔をする倫也さん。



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「…そろそろ帰ろっか」


『そうですね…』


「大丈夫？寒くない？」


『今日はちゃんと着てるんで大丈夫です！』



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昨日と違ってちゃんと厚着してきたから

今日はそんなに寒くないけど、

気遣ってくれる倫也さんに

嬉しくなる。



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「また、映画で一緒だってね」


『そうみたいですね…』


「嬉しい？」


『…そりゃ、嬉しいですよ』


「んふふ、俺も嬉しい」



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ちょっと、照れる…。


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どんな映画なんだろうね。

共演者他に誰いるんだろうね。


なんて、話をしてれば

すぐに私のマンションまで着いてしまう。



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『じゃあ、私はここで』


「うん、またね」


『桜…ありがとうございました！』


「こちらこそ、付き合ってくれてありがとね」



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ほんとはもっと一緒にいたい。

けど、そんな事言えない。

名残惜しいけど、ここでばいばい。



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手を振りながら倫也さんを見送る。


なんか、寂しいな。

今日は朝から一緒にお仕事だったけど、

別のお仕事も入ってて、

午後からは別々だったからこうやって、

お仕事終わりに会えて良かったな…。



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