倫也さん。

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今日の分の撮影が終わって、

私服に着替えて、スタッフさんたちに

もう一度挨拶しに行ったら、

倫也さんに腕を掴まれ、連行されて


居酒屋の個室に。



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「Aちゃん、お酒飲む？」


『倫也さんが飲むなら私も飲もうかな…』


「じゃあ、飲もっか。何が良い？」


『えっと…、白ワインで』


「白ワインね、俺は焼酎にしよ」



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…倫也さんと２人でお酒飲むの初めてだ。

倫也さんお酒強いから、

潰れないようにしなきゃ…。



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「Aちゃんは山下が１番？」


『ぇ…、あ、今のとこ１番です！』


「前は皇子山好きだったっけ？」


『今も、皇子山さん好きですよ

でも、山下先生が優勝ですね』



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倫也さんが演じている役は全部

魅力的で、ちょっとした役でも

目を惹かれる。


皇子山さんも、ビジュアル出た瞬間

あ、好き。ってなって毎週ドロ刑が楽しみ

だったけど、山下先生は回を重ねるごとに
どんどん好きになってる。



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『あ、はじこい８話見ました…』


「お、どうだった？」


『やっぱり、山下先生カッコ良かったです

しかも…』


「ん？」


『あの終わり方はずるいです。泣きました…』


「ははっ、泣いてくれたの？」



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あの終わり方はずるい。

１番可能性があったかもしれない

山下先生が１番に順子ちゃんを諦めて、

好きな人の幸せのために、あんな決断をするなんて…。



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『山下先生、幸せですか？』


「それ、俺に聞く？」


『倫也さん以外誰に聞くんですか…！』


「んー…、幸せになるんじゃないかなー」


『幸せになってくれるなら

とりあえず、安心です…』


「ほんと好きだね、山下一真」




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えぇ、好きですとも。

大好きです。



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『私も、山下先生とデートしたい…』


「今、してるじゃん」


『ちーがーうー…、今は倫也さんでしょ？』


「そうだね、中村倫也さんです」


『ふふっ、倫也さ〜ん…』


「Aちゃん？もう酔ってる？」



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なんだか、ふわふわする〜…。

久しぶりのお酒だから

酔いが回るの早いのかな…。



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