勧誘する放送部 (sm) ページ10
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放課後になると学校のいたる所から声が響いてくる。
グラウンドや体育館、廊下に各教室とその元は様々であるが、今日は特に賑やかだ。放課後も使用されない教室が多く、普段は静かな放送室前も例に漏れない。
いや、むしろその周辺が一番騒がしいかもしれない。
『志麻くん！』
幼い頃から慣れ親しんだ名前を呼んで放送室に入ると、窓際に佇んでいた志麻くんが顔を上げた。そして、ぱあっと花が咲いたような笑顔を見せる。
志麻「A、えらい遅かったやん！」
『日誌書くの時間かかっちゃって』
志麻「センラは？」
『廊下で1年生に捕まってる。で、何見てたの？』
志麻くんの隣に立って外を覗き込むと、中庭に集団を見つけた。大勢の女子に囲まれた中心に4人組の男子生徒がいる。
『見て。そらる部長達あんなに囲まれてる』
志麻「凄かったで。あそこ行った瞬間、女子がぶわー集まってな」
『流石。そまうさに行かせて正解だった。あ、坂田』
視線に気づいたのか、顔を上げた坂田が手を振ってくれた。隣のまふも同じように手を振ってくれる。
『ちゃんと勧誘してくれてるのかなぁ』
志麻「大丈夫や思うで。ほら、チラシ渡しとる」
『ほんとだ』
よく見ると、そらる部長とうらた先輩が集まった1年生に手分けして新入部員勧誘のプリントを配っていた。昨日かなりの数を刷ったはずだが、足りるだろうか。
志麻「お、うらたさん、こっち向いた」
ふと、配る手が止まって先輩と目が合う。彼は手元に残っていた僅かなチラシをメガホンのように丸め、口元に当てた。そして、そのまま自慢の大声で私達を呼ぶ。
うら「Aーーーー！！！まーしーーーぃ！！！！」
前言撤回。大声なんて可愛い物じゃない。
大声を超える大声だ。超大声。
それはもう、4人に群がって騒いでいた女子達が先輩を真似て校舎を見上げるほど。しかも、うらた先輩の声は馬鹿みたいによく通る。
だから、ほら。そんなことしたら。
「「「キャーーーーーーーーーーーーッッ！！！！！！！」」」
私と主に志麻くんと目が合った子達が、一斉に叫び声を上げた。その反応はまさしく俳優やアイドル…推しにファンサをもらった時のようだ。
『うらた先輩……やってくれたね』
志麻「ほんまにな…」
歓声に対するこちらの反応は三者三様だ。
まず、そらる部長やうらた先輩は面倒だと思うタイプ。1年間の付き合いで、まふも坂田もこれを分かっている。だから何もしないし、別の話にさえ転じていたりする。
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ソテツ(プロフ) - Tomoさん» ありがとうございます！ (2023年3月7日 20時) (
レス) id: 6edb471501 (このIDを非表示/違反報告)
Tomo(プロフ) - ソテツさん» リクエストありがとうございます！引き受けさせていただきます。全て書きたいと思っているので少し時間がかかりますが、よろしくお願い致します。 (2023年3月7日 8時) (レス) id: 5362173615 (このIDを非表示/違反報告)
ソテツ(プロフ) - Tomoさん» 初めまして、リク失礼します！ ・普段の授業風景 ・夢主ちゃん以外の3，4人で夢主ちゃん語り ・smさんといとこならでは（？）の話（ラジオ外、内問わず） 出来たらでいいのでお願いします！！ (2023年3月6日 21時) (レス) @page17 id: 6edb471501 (このIDを非表示/違反報告)
菜月と水餅 - Tomoさん» 引き受けてくださったりありがとうございます！応援させていただきます！ (2023年1月2日 10時) (レス) @page8 id: 0091914830 (このIDを非表示/違反報告)
Tomo(プロフ) - 菜月と水餅さん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです！また、リクエストも引き受けさせていただきます。これから応援よろしくお願いします。 (2023年1月1日 20時) (レス) id: 5362173615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tomo | 作成日時：2022年12月31日 17時
