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とはいえ、本人達もそこまで悪い気持ちはしていないらしい。普段こそ「放っとけ」の精神だが、気が向けばそれなりに対応しているところを目撃する。
今日は面倒な日だったのだろう。
わざわざ声を張り上げて私達に注目させ、当の本人達はその隙に逃げ出していた。もう何処にも姿が見えない。
セン「うらたんのでっかい声聞こえたんやけど、どないしたん」
志麻「おー、センラ」
セン「お、何やめっちゃ見られてるやん。やっほ〜」
逆に、センラはそんな状況を楽しむ人だ。もっと湧かせてやろうと手を振ったりウインクを飛ばしたり。
どちらかと言うと私もそのタイプだから、「お調子者」なんて簡単には言えないのだが。
『志麻くん、どこ行くの？』
志麻「ちょっと離れるだけや」
そして、志麻くんはこれを嫌がるタイプ。元々、注目を浴びることが苦手なのだが、人見知りがそれに拍車をかけた。
人前に立つのは嫌。でも、ラジオは平気。彼曰く顔が見えないかららしい。
セン「せや、体験入部したいって子がおってんねんけど入れてええよな？」
『もちろん！新入部員、ゲットだぜ！』
セン「それはポケ○ンやな」
志麻「えっ、ちょお……」
放送する時の定位置に移動した志麻くんが、何か口ごもっていた。入口の方をやたら意識しているようにも見える。
その理由には何となく心当たりがあるが、あえて彼に問いかけてみる。
『なぁに、志麻くん？』
ちょっと意地悪っぽくなってしまったのは許してほしい。
志麻「いや、その…」
セン「体験入部したい言うてた子って誰やっけ〜？…あ、君らか！いらっしゃい！」
ほら、早く言わないと。
志麻「や、やだ」
『何が嫌なの？』
志麻「うぅ…自分、絶対わかってるやろ」
行かないで。と言うみたいに、私の制服の裾を控えめに掴んだ手が震えている。
座っているからか、自然と上目遣いになっている志麻くんが可愛く思えてしまう。
『ううん、わかんない。志麻くん、教えて？』
志麻「うぅぅぅ……」
あ、ちょっと涙目になっちゃった。
でも、ごめんね。もうちょっとだけイジメさせて。
セン「ん？志麻くん、気分悪いん？大丈夫？」
志麻「ぁ、セン＿＿」
志麻くんの様子に気づいたセンラがこちらに駆け寄ってくる。ここぞとばかりに助けを求めようとした志麻くんに、言葉を被せてやった。
『あぁ、大丈夫だよ。いつものだから』
わがそう告げると同時に、センラの後ろから1年生がひょっこりと顔を出す。
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ソテツ(プロフ) - Tomoさん» ありがとうございます！ (2023年3月7日 20時) (
レス) id: 6edb471501 (このIDを非表示/違反報告)
Tomo(プロフ) - ソテツさん» リクエストありがとうございます！引き受けさせていただきます。全て書きたいと思っているので少し時間がかかりますが、よろしくお願い致します。 (2023年3月7日 8時) (レス) id: 5362173615 (このIDを非表示/違反報告)
ソテツ(プロフ) - Tomoさん» 初めまして、リク失礼します！ ・普段の授業風景 ・夢主ちゃん以外の3，4人で夢主ちゃん語り ・smさんといとこならでは（？）の話（ラジオ外、内問わず） 出来たらでいいのでお願いします！！ (2023年3月6日 21時) (レス) @page17 id: 6edb471501 (このIDを非表示/違反報告)
菜月と水餅 - Tomoさん» 引き受けてくださったりありがとうございます！応援させていただきます！ (2023年1月2日 10時) (レス) @page8 id: 0091914830 (このIDを非表示/違反報告)
Tomo(プロフ) - 菜月と水餅さん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです！また、リクエストも引き受けさせていただきます。これから応援よろしくお願いします。 (2023年1月1日 20時) (レス) id: 5362173615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tomo | 作成日時：2022年12月31日 17時
