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と、とりあえず、明日の朝食はハニーベリーのジャムを多めに用意しておこう…。とご機嫌取りの計画を組み立てていると、お嬢様が独り言のように呟いた。
『もういっその事、1人で…』
何のことや？と思う前に、そらるさんが一喝する。
そらる「ダメです。舞踏会にパートナーのエスコートなしで参加するなんて、テレジア家に泥を塗りたいのですか」
痛いところを突かれたのか、『わかってるわよ…』と顔を歪める。なるほど、1人で舞踏会に参加しようと考えたのか。
すると、先程まで料理を頬張っていた坂田が手を挙げた。
坂田「せやったら、僕達の誰かがエスコートしたらええんやないですか？」
瞬間、お嬢様の表情が明るくなった。
それだ！と言わんばかりに坂田の提案に飛びつく。
『そうよ、そうだわ！お前達を連れて行けばいいのよ！！じゃあ、そらる＿＿』
そらる「A様、残念ですが」
『＿＿っ、何よ』
お嬢様の言葉を遮って、そらるさんが続ける。
そらる「残念ですが、俺達はパーティーには参加できません」
『なっ、どうしてよ！』
まふ「A様、ボク達はテレジア家の執事です。それは周知の事実、誰もが知っていることです」
そらる「そんな俺達が舞踏会に行くと言うこと、お嬢様の隣に立つということは『お嬢様には婚約者がいない』と言いふらしているようなものなのです」
『………だったら、どうすればいいのよ』
輝いていた瞳が徐々に曇って、泣きそうな顔でそらるさんとまふ君を見上げている。
眉を下げたまふ君がお嬢様に目線を合わせた。
まふ「お嬢様、よく聞いてください。ボクとそらるさん、それから、うらたさんに志麻さん、坂田はA様が産まれる前からここにいます。社交会にもよく出ていた。だから、顔が知られている」
『……うん』
まふ「ですが、まだ一度も社交の場に出たことのない人がいますよね？」
『っ！！それって！』
大きな瞳をさらに大きく見開いて、お嬢様が叫んだ。
その様子を見たまふ君が悪戯っぽく笑って頷く。そして、なぜか真っ直ぐ俺を指さして言った。
まふ「ほら、あそこで自分は無関係だと思っている彼に命令してあげてください」
え、は、俺？
訳が分からず困惑している俺のことなんて気にもとめず、目の前に仁王立ちしたお嬢様が口角をあげた。
『私を完璧にエスコートしなさい。センラ、これは命令よ』
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Tomo(プロフ) - 月音さん» ありがとうございます！何か抱えてそうな雰囲気を感じ取ってもらえて嬉しいです〜！ (2022年4月24日 21時) (
レス) id: 90d619c3c8 (このIDを非表示/違反報告)
月音 - はぅ！めちゃくちゃ好み!ワガガマ具合とか、そんでもって、絶対何かを抱えてそうな雰囲気とか大好きです!更新楽しみに待ってますね!頑張ってください! (2022年4月24日 7時) (レス) @page17 id: 92b5bfb4f2 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまさん - コメント返してくれてありがとうございます！出掛けてたからコメント返してくれてたの気づきませんでしたwすみません！これからも頑張ってください！ (2022年3月13日 16時) (レス) @page12 id: f9785f1ea6 (このIDを非表示/違反報告)
Tomo(プロフ) - しらたまさんさん» ありがとうございます！ (2022年3月13日 13時) (レス) id: 90d619c3c8 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまさん - とっても面白いです！『志麻のことぶっちゃったぁ』ってうらたさんに泣きついているのがとっても可愛らしくて好きですwこれからも体調に気をつけて頑張ってください！ (2022年3月13日 0時) (レス) @page12 id: f9785f1ea6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tomo | 作成日時：2022年1月14日 20時
