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コンコン。と控えめなノックが静かな部屋に響いて、半分だけ開いた扉の隙間から茶髪が姿を覗かせた。
うらた「まーしぃ、入るよ」
志麻「………ええよ」
うらたさんがベッドに腰かけたことで、スプリングが小さく音を立てた。
そして、抱えていた救急箱から消毒液やガーゼを取り出しながら彼が口を開く。
うらた「話はお嬢様から聞いたよ」
志麻「……やから、何が言いたいん」
うらた「別に。俺はただ、早く仲直りしてほしいってだけ」
志麻「仲直りって………俺ら、喧嘩したわけとちゃうで……」
うらた「そーお？A様が『志麻と喧嘩しちゃったぁ〜』『志麻のことぶっちゃったぁ〜』って泣きついてきたんだけど」
うらたさんの妙に上手い声真似に苦笑いが浮かぶ。
志麻「いやぁ、ホンマに喧嘩した記憶とかないんやけどなぁ」
あのあと何て返事したかも、どうやって帰ってきたかも覚えてないから…。もしかして、失礼な物言いだったり冷たい態度をとってしまったりしたのではないか。
志麻「他には何か言うてへんかった？」
うらた「んーと『帰ってる途中、志麻ずっと黙ってた』『絶対に怒らせちゃった』だって。これは志麻くん、やったね」
志麻「あぁぁ……それは完全にやってもうてるわ…」
うらた「だろ？」
面倒事に巻き込まれたと困っているのか、それとも呆れているのか、とにかく……。と眉を下げて笑う彼が言葉を紡いだ。
うらた「お嬢様も勘違いしちゃってるし、早く誤解といてきな。手当はその後でしてあげるから」
志麻「…おん、ありがとう」
勢いをつけて起き上がったからか、先程よりも大きくベッドが軋む。
行ってらっしゃい。と背中を押してくれた彼に手を振って、自室を後にした。
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Tomo(プロフ) - 月音さん» ありがとうございます！何か抱えてそうな雰囲気を感じ取ってもらえて嬉しいです〜！ (2022年4月24日 21時) (
レス) id: 90d619c3c8 (このIDを非表示/違反報告)
月音 - はぅ！めちゃくちゃ好み!ワガガマ具合とか、そんでもって、絶対何かを抱えてそうな雰囲気とか大好きです!更新楽しみに待ってますね!頑張ってください! (2022年4月24日 7時) (レス) @page17 id: 92b5bfb4f2 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまさん - コメント返してくれてありがとうございます！出掛けてたからコメント返してくれてたの気づきませんでしたwすみません！これからも頑張ってください！ (2022年3月13日 16時) (レス) @page12 id: f9785f1ea6 (このIDを非表示/違反報告)
Tomo(プロフ) - しらたまさんさん» ありがとうございます！ (2022年3月13日 13時) (レス) id: 90d619c3c8 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまさん - とっても面白いです！『志麻のことぶっちゃったぁ』ってうらたさんに泣きついているのがとっても可愛らしくて好きですwこれからも体調に気をつけて頑張ってください！ (2022年3月13日 0時) (レス) @page12 id: f9785f1ea6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tomo | 作成日時：2022年1月14日 20時
