【稲荷崎】部員がバレー部目当てだった件。【ハイキュー】

そう言えば私怪我しとったな。 ページ34

昼に何やかんやあったが無事に午後練を終えた。
今日も隣は男バレだったけどいつも通りだったな。


「あの、体育館閉めるんでもーちょい残ってもいいですか？」

そう。この前の練習試合での足の痛みが地味に残っておりまともに練習出来ませんでした。
こんな中途半端な状態で参加しても部員に迷惑かけるだけやし期間限定で女バスのマネージャーとして部活をやっている。
けど、軽くやっておかないと少しでもバスケと離れてしまえば出来なくなるのが高山。中学時代にそれを思い知ったわ。


「ええけど、遅くなりすぎるのはあかんよ？」
「はい、ありがとうございます」


部長から鍵を受け取り体育館のステージ袖に置いて、その場に座り込み入念にマッサージを始める。これやっとかんと悪化するから。
後輩達のさよならという挨拶にひらひらと手を振りつつマッサージを終えたら体育館はガランとしていた。


「いつぶりだろ」

ボソリと言ったつもりでも体育館に反響し、いつも以上に大きく聞こえる自分の声。
ふーっと息をついてボールを何度かついた後シュート練習に励んだ。









「...もう８時やぞ」




不意にそう言われぱっと振り向くと北先輩が扉脇に立っていた。
向こうも自主練をしていたのだろうか、少しだけ汗が電球の光に反射しきらきらしている。

「時計見忘れてました」

割と事実を告げたが、少しだけ呆れたような顔をするとこっちにやってきた。




「足、痛むんか」
「...え」
「痛むんか」
「あー、激しい運動しなければ大丈夫やと思います。でも北先輩なんで...」
「治が言っとったんや。あいつ足やられた癖に少ししか休まんですぐ試合したって。」


そういった北先輩の表情はなんとなく不機嫌そうに見えた。

「北先輩や治達が心配するほど大怪我じゃありませんよ。.......それに、今日決めたこともう破ってるやないですか」
「...すまん。でも心配するのは普通やろ。高山は俺達のこと助けてくれるのに。昼飯の時のことはナシや。俺がどうにかする。なんかあったら俺に言い」


ポンポン、と頭を撫でたあと「帰るで」と言いながらバスケットボールを片付け始める北先輩に何も言えなかった。








こんな秒で決まり事消えるってありなん？？

整骨院に行くことにした。→←男バレと女バス。

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