【ハイキュー】脇役の青春。

青春13 ページ14

…









“解散！”という声と共に部活が終わる。









掃除をやり終えていた私はカバンを片手にそそくさと部室から出て行った。









…









ｷｭｯｷｭｯ…









向かった先は体育館。









まだやっているのかボールとシューズの音が鳴り響いていた









…仕方ない、待つか。









……それから数分して、「ありがとうございました！！」という声が聞こえた。









「…どうも。」









夜久「おぉ！どうした？」









「…ちょっと、泉に。」









夜久「おう！ちょっと待ってな！」









…









泉「んー？どうしたのー？」









ちょっとして、泉が小走りでやってきた。









「…はい。他のマネさんにも渡しといて。」









紙袋を泉に渡して、軽く手を振って小走りでその場から去る









ちらっと見えた泉の顔はぽかん、としていた









…









「…あ、先輩。」









遅くなりました、と伝える。









先輩「ん、何してたんだよ。」









「ちょっとバレー部に。」









先輩「…ふぅん。」









「…あと、先輩。いつもお疲れ様です。」









先輩「……は…？」









驚いた様に少しつり目気味の目を見開いた。









「…何驚いてんですか。チョコですよチョコ。」









先輩「…お、おぉ………さんきゅ。」









部活の時の不機嫌とは裏腹に、照れくさそうに笑って受け取った先輩。









「あ、味は保証しますよ。一応味見したので。」









先輩「おう。頂くわ。」









「はい。それじゃあ。」









先輩「……またな。」









ポン、と頭を撫でた先輩は校門を抜け歩いていった。









…と、同時に後からワイワイしながらやって来る団体。









…バレー部のようだ。

青春14→←青春12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す