第53話 ページ8
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臆病で流されやすそうな奴だと思っていたのに、急に変貌したことでその場にいるほとんどの人が呆気に取られたような顔になる。
「ほう、お前それは本当か」
「はい。僕がこの目でちゃんと見ました。この子を大勢で囲って脅迫してました」
淡々と説明をする茶髪を見て誰も何も言えなかった。
このゴリラなんて、さっきまでこき使ってた奴が急にこんなになったらそりゃそんな顔するよな。
「…成程。事情はわかった……じゃあお前ら全員、試験強制失格とする」
「はぁっ！？！なんでそうなるんだよっ！？」
ふん、妥当な判断だな。
ギャーギャーと騒ぎ立てるゴリラ達に「これは既に決まったことだ」と低い声で言い放つ指導官。
「……わかった。………何ドルだ…？」
さっきの慌てふためく姿とは裏腹に余裕な顔。
此奴金で失格を収拾する気か…！
確かにそんな事が起きてもおかしくない。
地位権力を重視した此奴らなら有り得る話だ。
しかし今そんな事になってしまったらやばい…
此奴らを失格にするどころかこっちが失格になってしまう。
どうすんだ、という意を込めて茶髪を見るが、其奴もそれに関してどうする事もできないようで指導官をただじっと見つめていた。
さて、指導官はどうするか…
「ほう、私に向かって取り引きを仕掛けてくるとはな……まぁ、それもアリだろう」
この糞ジジイ！！今すぐ金の亡霊にしてや…！！
「…だが今回はそれは通用しない」
「！！」
何でだよっ！とゴリラが反発するも、今回は特別なんだ、ちゃんとルールに則ってやれ。じゃないと失格にする。とだけ言ってゴリラを引っ張り何処かへ行ってしまった。
追いかける奴らも入ればその場に立ち尽くす奴もいる。
ここにいる奴らは脅迫されて無理やり従わされてた奴らか。解放されて嬉しそうだった。
それより、
「おい、止まれ」
茶髪が指導官を呼んできた奴と一緒に何処かへ行こうとしていたので、肩をガシッとつかむ。
「全部説明しろ」
「あぁ、せやったね」
初めに会った時と全然違う口調で話し始める。
「俺は偶然にこの事を知ってもうて、わざと彼奴に近付き従った振りをした。此奴…トントンに指導官を連れてくるように言うてな。でも証拠がないとどうしようもないから君をここに連れて来たって訳や」
すまんかったな、巻き込んでしもて。と思ってなさそうな口調で謝られる。
「成程…でも折角なら壇上でボコしたかったな〜」
「あぁー言うん忘れとったけど、彼奴と君は次の対戦相手やないで」
なに？
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シロクマ苺スムージー(プロフ) - ほいさん» すみません確かにそうですよね…！でもこれから距離が縮まったら名前の方を呼ばれることの方が多くなるので期待してて下さいっ…！ (1月18日 6時) (
レス) @page39 id: 2e0196e099 (このIDを非表示/違反報告)
ほい - あの、申し訳ないんですが固定名が多くて、、もっと名前も使って欲しいです (1月17日 23時) (レス) id: 7356148585 (このIDを非表示/違反報告)
シロクマ苺スムージー(プロフ) - ピッピ168号さん» ありがとうございます！！わちゃわちゃした感じが皆好きだと思うので第３章でもたくさん入れていこうと思います！頑張ります…！ (12月30日 0時) (レス) id: 720823a63a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - rb…キスはあかん…。そして夢主ちゃんを全力で守ろうとするutknぎゃわいいいいい(やかましいわ)zmも照れてるかわいいマジ無理すきぃっ！！！ていうか皆かわいい！好き！更新頑張ってください！ (9月2日 14時) (レス) @page23 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
シロクマ苺スムージー(プロフ) - とぷすさん» ありがとうございますっ！！こういう世界観を好きになって下さる方が多くてとても嬉しいです…！頑張ります！ (8月11日 0時) (レス) id: 720823a63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロクマ苺スムージー | 作成日時：2023年6月2日 23時
