第51話 ページ6
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案内された場所は、第二棟の空き部屋。座学室の横だ。
今は誰も居ないはずなのに、この部屋の中から誰かの悲鳴とドシッドスッという不快な音、声が聞こえてきた。
成程…皆外にいるって事で好き勝手やってるわけか…
じゃあこの茶髪は…
案内役に目を移すと、”俺は敵じゃない”と口パクで、私に真剣な眼差しを向けた。
ん？グルじゃないとすると？
完全に頭が混乱しているにもかかわらず、この案内役は遠慮なく扉を開ける。
「おいっ、優しく開けろ。びっくりしたじゃねぇか」
部屋の中では、想像通りの光景が広がっていた。
図体のでかい男の足元には無数の怪我をした訓練兵一人。其奴を大人数で囲んでリンチしていたようだった。
見たことない面々、西寮棟の奴らか。
何が理由でこんな事をしたのかはどうでも良いが、これを見ていい気はしない。
「はっ、お前ら図体の割に女々し過ぎんだろ。比率考えろ」
「おお〜次の俺の下僕は此奴かぁ」
私の発言を無視しずんずん歩いてくるゴリラ。
図体だけはでけーな。
「つ、次のトーナメントの相手を連れてきました…」
案内役の茶髪が震えながらそう言うと「よくやった」と、にやにやしながら私を見る。
トーナメントの相手…ってことは私の次の相手は此奴なのか。おうそれは良かった！ぶっ飛ばしてやる。
「おめぇ女みてぇな声だな……もしかして女か？」
「てめぇにはかんけーねーよ糞ゴリラが」
その瞬間顔に拳が飛んで来るが難なく捌く。そして足で腹を蹴り落とす。が、まぁまぁ体幹はあるらしくよろめくだけで尻もちは付かなかった。ちっ。
「てんめぇぇえ！！！」
ゴリラ以外の奴らもかかってきそうな雰囲気で、少し身構える。この人数は流石に…
…と同時に、案内役の茶髪が
「デオルさんっ！」
と言った。
するとゴリラはピタッと動きを止め、「あぁ〜そうだった」と、ひとつ深呼吸した後にこやかな顔で
「取り引きをしよう。お前、次の試合負けろ」
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
㊙︎W国兵士名簿
氏名 : トルド・マン・オスマン
出身 : 貴族
メモ : トントンとルームペアで、西寮棟組。
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シロクマ苺スムージー(プロフ) - ほいさん» すみません確かにそうですよね…！でもこれから距離が縮まったら名前の方を呼ばれることの方が多くなるので期待してて下さいっ…！ (1月18日 6時) (
レス) @page39 id: 2e0196e099 (このIDを非表示/違反報告)
ほい - あの、申し訳ないんですが固定名が多くて、、もっと名前も使って欲しいです (1月17日 23時) (レス) id: 7356148585 (このIDを非表示/違反報告)
シロクマ苺スムージー(プロフ) - ピッピ168号さん» ありがとうございます！！わちゃわちゃした感じが皆好きだと思うので第３章でもたくさん入れていこうと思います！頑張ります…！ (12月30日 0時) (レス) id: 720823a63a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - rb…キスはあかん…。そして夢主ちゃんを全力で守ろうとするutknぎゃわいいいいい(やかましいわ)zmも照れてるかわいいマジ無理すきぃっ！！！ていうか皆かわいい！好き！更新頑張ってください！ (9月2日 14時) (レス) @page23 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
シロクマ苺スムージー(プロフ) - とぷすさん» ありがとうございますっ！！こういう世界観を好きになって下さる方が多くてとても嬉しいです…！頑張ります！ (8月11日 0時) (レス) id: 720823a63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロクマ苺スムージー | 作成日時：2023年6月2日 23時
