第84話 ページ40
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バーンッと扉を足で蹴って上官達のいる建物から外へ出るゾムを見て溜め息が出る。
ものに当たるな、と言おうとしたが、此奴と話しても何もないと思いそのまま呑み込んだ。
「………で報告しんかってん…」
「んあ？」
「何で敵の位置すぐ報告しんかってんっ！！」
急に声を荒らげるものだからちょっと身構える。
あぁ、あのあれか。ショッピをやろうとして移動したけどもうそこにいなかったあれか。
「いや普通に考えて2対1だったら上から移動するでしょ。そのぐらい知ってるものかと思って一々言わなかっただけ」
「一々って何や？報告は事細かに言うもんやろ。万が一っていうんもあるしこっちが想定してる通り敵が動いてくれる保証は無いやん」
「いやいやwあの環境的に降りる一択でしょ。可能性を加味しても90パーセント以上は移動することを選ぶ」
「可能性の話なんやったら尚更ちゃんと報告せえよ。状況報告は常識中の常識やぞ」
「何か喋っとらんでその場で状況を理解して臨機応変に対応すんのも大事だと思うけどな」
「おまぇ…」
「そもそも作戦が悪い。誰もがお前と同じレベルだと思うなよ。天狗になって俺がリーダーだからとかそういう」
「お前やってその作戦に賛成したやんっ！！」
「いやしてねーし」
「いやしてたやん！」
「してない」
「してた！」
「してないっ！」
お互いに大声を出しながらゼーハー肩で息をする。
「……はぁ〜、もうどうでもいい勝手にしろ」
沸点が最上級に上がると急に下がり冷静になる。もう何でも良くなった。此奴と話してもだめだ。
「あーあ、逃げるんや」
逃げる、というワードに脳が反応し、ピタッと立ち止まる。
「シンって結構あれやな。負けるん怖いから逃げるタイプなんや」
？！
「てめぇ今なんつった…？」
「まぁせやろなぁ。訓練でも俺に勝てへんし口でも負けるのが怖いんのはしゃーないわ」
ずんずんゾムに近づいていき胸ぐらを思いっきり掴む。
「黙って従ってりゃあ調子に乗りやがって…」
「俺は真実を言っただけやけど？」
真実だと…？
私に負けたショッピに一発で負けたくせに…
私は目の前の上から目線してくる此奴に人生最大の怒りを覚えた。いつもなら怒りが最大になると急に冷めるのに今この状況ではずっとメーターが最大のまま。
こんなんでものを冷静に判断するなんてことは出来るはずもなかった。
「…なんや、やるんけ？」
今すぐに此奴をぼこぼこにぶん殴りたい。
そう思ってしまったならもう歯止めが効かない。
そして私はゾムを殴った。
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シロクマ苺スムージー(プロフ) - ほいさん» すみません確かにそうですよね…！でもこれから距離が縮まったら名前の方を呼ばれることの方が多くなるので期待してて下さいっ…！ (1月18日 6時) (
レス) @page39 id: 2e0196e099 (このIDを非表示/違反報告)
ほい - あの、申し訳ないんですが固定名が多くて、、もっと名前も使って欲しいです (1月17日 23時) (レス) id: 7356148585 (このIDを非表示/違反報告)
シロクマ苺スムージー(プロフ) - ピッピ168号さん» ありがとうございます！！わちゃわちゃした感じが皆好きだと思うので第３章でもたくさん入れていこうと思います！頑張ります…！ (12月30日 0時) (レス) id: 720823a63a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - rb…キスはあかん…。そして夢主ちゃんを全力で守ろうとするutknぎゃわいいいいい(やかましいわ)zmも照れてるかわいいマジ無理すきぃっ！！！ていうか皆かわいい！好き！更新頑張ってください！ (9月2日 14時) (レス) @page23 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
シロクマ苺スムージー(プロフ) - とぷすさん» ありがとうございますっ！！こういう世界観を好きになって下さる方が多くてとても嬉しいです…！頑張ります！ (8月11日 0時) (レス) id: 720823a63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロクマ苺スムージー | 作成日時：2023年6月2日 23時
