第82話 ページ38
.
ゾムの報告から数分たった。
ジンクが敵のもう1人と相打ちし、最終的に残り3人になる。
そうなるとゾムがショッピを裏取りし挟み撃ちになるのでショッピは上から別の場所に移ったようだった。
ほんとにスナイパーかよ。移動すんなら音立てろ。
まぁでもこれは勝ちだな。
ゾムと挟み撃ちでやれば…
と思ったがゾムが大きく移動する音が聞こえる。おいやめろ！バレるだろ！！
「え、上居る？」
は？！
「もう降りたよ！」
「え」
パーンっと音が鳴り響いた。
ゾムがやられた、と直感した。
無理やりショッピに近づくから…
というか木から降りたの知らなかったのか。てっきり聞こえてるものだと……
でもこれでどの位置にいるか目星が着いた。
さっきよりは不利だがまだ劣勢ではない。
私の居場所はさっきとは別の場所に移動してるからあっちからは分かってないはず。
ここで待って確実に狙うのが普通だが、それはできない。
何故ならショッピの方が忍耐強く、此奴なら皆諸共道ずれにしかねない。私はペナルティを受けたくない。ここでショッピに勝たなければいけない。
クソッ……ゾムが生きてたら…
私はそっと射線が通るところに移動し、地べたに這いつくばって狙いを定める。
射線の向き的にはここだ。ミスってもこちらの位置が分かってない限りすぐには反応出来ないはず。
視界一面緑色。その一点に狙いを定める。
パーンッ…！
…手応えがない。
ゾムがやられてから移動してるな。
なら…
移動した瞬間真横を銃弾が掠めた。
すかさず撃たれた方向に構え直し、撃つ。
さて今回はいったんじゃないか…？
ガサゴソと草むらから出てきたショッピを見て小さくガッツポーズ。
「やられましたわ」
「やーいざーこ」
めっちゃ緊張したわぁ、と言うのを聞きながら森から出ると、敗退したメンバーがバラバラにこちらを振り返る。
どっちが勝ったのか気になってソワソワしているようだ。
「おい」
横から話しかけたのはゾム。
「ど、どっちが勝ったん？」
勝敗が気になりすぎて話しかけてきたのか。
それなら言ってやろう。
「ん？負けた」
「はぁぁ！？」
「いや嘘ですよ、Aさんのが勝ちです」
あ、あぁ…と変な反応をするものだからクスッと笑ってしまった。
「…何やねん」
「いや何も」
ショッピと本部の所へ行き報告し終えると、他の所も続々と本部へ報告しに来た。
一旦元の場所へ戻り上官の指示を待つ。
全員終わったら昼飯かな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 357人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シロクマ苺スムージー(プロフ) - ほいさん» すみません確かにそうですよね…！でもこれから距離が縮まったら名前の方を呼ばれることの方が多くなるので期待してて下さいっ…！ (1月18日 6時) (
レス) @page39 id: 2e0196e099 (このIDを非表示/違反報告)
ほい - あの、申し訳ないんですが固定名が多くて、、もっと名前も使って欲しいです (1月17日 23時) (レス) id: 7356148585 (このIDを非表示/違反報告)
シロクマ苺スムージー(プロフ) - ピッピ168号さん» ありがとうございます！！わちゃわちゃした感じが皆好きだと思うので第３章でもたくさん入れていこうと思います！頑張ります…！ (12月30日 0時) (レス) id: 720823a63a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - rb…キスはあかん…。そして夢主ちゃんを全力で守ろうとするutknぎゃわいいいいい(やかましいわ)zmも照れてるかわいいマジ無理すきぃっ！！！ていうか皆かわいい！好き！更新頑張ってください！ (9月2日 14時) (レス) @page23 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
シロクマ苺スムージー(プロフ) - とぷすさん» ありがとうございますっ！！こういう世界観を好きになって下さる方が多くてとても嬉しいです…！頑張ります！ (8月11日 0時) (レス) id: 720823a63a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シロクマ苺スムージー | 作成日時：2023年6月2日 23時
