面影に立つ (ページ30)

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黒と彼女Ⅱ ページ30

いつまでも休憩している訳にも行かない。

「…行くか」

仮眠室を出て、エレベーターに乗り込み、ボタンを押す。

＿組織犯罪対策部

半月後から、お世話になる場所だ

僕はそこで、国際捜査管理官＿越境して犯罪を行う国際犯罪組織に対する対策推進と、ICPOや外国捜査機関との連携に関する事務を担う＿として働くことになる。

そもそも警察官には異動が付き物で、10年も20年も同じところに留まることは異例中の異例…

ピーンポーン

目的階到着前にエレベーターが止まる。
誰か乗ってくるのか、と思って気持ち端に寄った。

「…ああ、降谷か」

開いた扉の先で笑ったのは、よく知る人物だった…

黒髪に黒い瞳といった、いかにもアジア的な容姿。
少々中性的な顔つきに、痩身
目付きは良いけれど鼻が高くて、一見とても威圧的に見える。

黒田捜査一課長の同期で、27年前から黒ずくめの組織に潜入していたゼロのベテラン
僕とヒロの潜入を内部から手引きした

前・警備企画課長で、今は組織犯罪対策部長

併任・兼任をいくつかこなしながらも
事実上、30年弱もの間警備企画課からの異動を経験しなかった

異例中の異例

「竹中さん…お疲れ様です」

微糖の缶コーヒー片手に乗り込んで来た彼は、「お疲れ」とひとこと

目的階が同じなのを確認したのか、何をするでもなく壁にもたれかかってエレベーターの表示を眺めていた。

会話は無いけれど、特に気にもならない。
彼はゼロだったころから寡黙で、会話では聞き手に徹するタイプだったから。
…今思うと、少し口下手なだけだったりするのかもしれない。

だから

「2週間後から、うちに来るんだってな」

エレベーターを降りたところで、そう声を掛けられた時は驚いた。

＊＊＊

オリキャラを～
ぶっ込んでいくぅ～～

黒田官兵衛がいるなら竹中半兵衛出さないと!!ね!!!!

(ｽﾐﾏｾﾝ)(ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ)(ﾓｳｼﾜｹｺﾞｻﾞｲﾏｾﾝ)