面影に立つ

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組織、といえば


つい最近、逃亡中だった幹部1名がこの日本で捕縛された。





…まあ、それがFBIの手柄であることには、少々納得が行かなかいが









ラボの方に居た人物だから直接的なかかわり合いはなかったけれど、
話によると、以前検挙された国際的麻薬組織と黒の組織の二重スパイ(どちらが本命かは黙秘)だったらしい。



…実はあの組織、幹部の半分以上がスパイだったのでは…？




と、最近は思わなくもない。





とにかくこれで事実上、こちらが把握している幹部格(ネーム持ち)は全員お縄に着くか、あの世に逃げるかした訳だ。


上は幹部格の捕縛に1年は見ていたから、
思いの外スムーズに進んだ…ということになるだろうか。









まあ、この半年間の一連の捜査の中で





一番想定外で、





そして恐らく
その後の進展に最も影響を与えたのは、









逃げる幹部格のうち、最も捕縛が困難とされていたあの女…









百の顔を持つ女＿ベルモットが、あちらから接触してきたことだろう。









…驚くべきことに、
残党の捜査を開始してまだ2ヶ月も経たない頃に









…この、警察庁で。

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