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何があった ページ35

_何もなかった…はずだよな?

復活してから3日目の金曜日、昼休み
俺はポーカーフェイスの下で必死に記憶を探っていた。

横で焼きそばパンを食べる木兎さんが「なーなー聞いてるー?」とつついてくるので、「聞いてます。あと食べながら喋らないでください。」と返した。
正直聞いてないけれど。

とにかく、今はそれどころじゃないのだ。

この3日間、全然Aと話していない。
というか、避けられてるのでは?と今朝あたりから思い始めた。

『用事あるから先行く!』というLINEをはじめとしてAとのトーク履歴は
『やる事あるからご飯一緒に食べれない』、『帰り寄るとこあるから先帰る!』という彼女からのメッセージ、ごめんねのスタンプ、そして俺の了解のスタンプばかり。

それが一昨日から2日続いて、今朝も昼も。
そして恐らく放課後には『先に帰る』というメッセージが来るのだろう。

挙句の果て廊下ですれ違った時も体育の時も、あからさまに目を逸らされる。正直もう心が折れそうだ。

「…木兎さん。」

「んー?」

「ここ数日、Aに何かあったりしました?」

「A?わっかんねー!」

「ですよね」

そんな感じはしていた。
ともあれ、兄妹である木兎さんがわからないとなると。直接本人に聞くしかないか…

悶々と考えていると、隣で話を聞いていたらしい猿杙さんが「そういえばさ」と口を開く。

「一昨日移動教室で見かけたんだけど、妹ちゃん、肩痛めてるの?」

「え?そうなんですか?」

「いや、首元に湿布貼ってたから」

まあ部活で痛めたのかなぁなんて言う猿杙さん。
うーん…仮に肩を痛めていたとして、それが俺を避ける理由にはならないよなぁ…

「なになに?赤葦、Aちゃんと何かあったの??」

木兎さんの横からひょいっと顔をのぞかせる木葉さん。結構気になっているようだ。

何かあったのか?あったとしたら怪しいのは火曜日…Aが泊りがけで看病してくれた日だ。

記憶を辿っても思い当たる節はない。看病してもらって、普通に寝た。
強いて言うなら夢にAが出てきた気がするくらい…?

考えれば考えるほど、謎は深まるばかりなのだった。









”いや、まあ…後で本人に聞いてみます”

”どういうこと!?やっぱり何かあったのか?!”

”それが分からないんです、俺も”

”……え”

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設定タグ:ハイキュー , 赤葦京治   
作品ジャンル:恋愛
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とみーさん(プロフ) - アニメ大好きwomanさん» ありがとうございます!本当に更新お待たせして申し訳ないです(--;) (2019年10月2日 1時) (レス) id: e806159e05 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです! (2019年9月30日 3時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
とみーさん(プロフ) - 鶴まじ天使さん» うわぁぁありがとうございます! (2019年8月31日 0時) (レス) id: e806159e05 (このIDを非表示/違反報告)
鶴まじ天使(プロフ) - ふふっ夢主ちゃんと赤葦のやり取りが見てて微笑ましいですね(笑)すごく微笑ましくて面白いです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月29日 7時) (レス) id: 2390bd5229 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とみーさん | 作成日時:2019年8月20日 12時

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