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ページ18

一緒にいる時間は長かった。
けれど、それは一瞬だった。

特に何か特別なことが起きたわけでもない。
いつも通り、休み時間に後ろを向いてきた彼女と喋っていた。


『_それでね……』


木兎さんが小さい頃にレンジで生卵を爆発させた話を聞いているとき。
真横の空いている窓から少し強め風が吹いて彼女の髪を乱す。


肩につかないショートボブがふわりと揺れて。


『うわっ、風強いなぁ…』


困った様に笑って髪を耳に掛けた、その姿に目を奪われた。









__あ、落ちた。









本当に一瞬だった。
何か強烈な出来事があったわけでもない。
けれどあの瞬間、確かに俺は彼女に落ちた。


それからは大変だった。
気を抜けば目で追ってしまうし、少し話すだけでも心臓バクバクだし。

今までだったら軽く流していた彼女からのちょっとしたスキンシップすら、気持ちを自覚してからはもはや一大事。

とにかくポーカーフェイスに努めて今まで通りを装った

_というのも、もちろん”彼女にも俺を好きになって欲しい”という欲求はあったにしろ、今までの心地いい関係を壊したくなかったのだ。

Aは多分こちらをそういう対象としては見ていなくて。
気持ちを伝えて意識してもらうのも一つの手かもしれないけれど、もしそれで避けられでもしたら、もう立ち直れる自信がなかった。

それくらい、深く彼女に溺れていた。


まあ、このようにして始まったこの恋は、約1ヶ月後に思わぬ形で報われる訳なのだが。









”Aはぶっちゃけいつから俺の事好きだったの?”

”ええっ??うーん…いつ……気付いたら?”

”そう来たか”

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作品ジャンル:恋愛
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とみーさん(プロフ) - アニメ大好きwomanさん» ありがとうございます!本当に更新お待たせして申し訳ないです(--;) (2019年10月2日 1時) (レス) id: e806159e05 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです! (2019年9月30日 3時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
とみーさん(プロフ) - 鶴まじ天使さん» うわぁぁありがとうございます! (2019年8月31日 0時) (レス) id: e806159e05 (このIDを非表示/違反報告)
鶴まじ天使(プロフ) - ふふっ夢主ちゃんと赤葦のやり取りが見てて微笑ましいですね(笑)すごく微笑ましくて面白いです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月29日 7時) (レス) id: 2390bd5229 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とみーさん | 作成日時:2019年8月20日 12時

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