元ヤンを好きになりました 3

両親不Ψの彼の家に遊びに行こう ページ15

亜「今日予定ないならうちに来いよ

今日親いねーんだ
うちで食おうぜ」

A「亜蓮くんちで？！」



あれから…
わたしたちは秘密のお付き合いをしている

やっぱり打ち明けようか…？
と亜蓮くんとは何度か話したけど
みんなに気を遣わせたりぎこちなくなってしまうだろうから
わたしたちからは言わない方がいいだろう、
という結論に至った

でも
もし誰かから聞かれた時は正直に話そう、と決めてある

それにしても案外つっこまれないもので
そもそも周りはわたしたちが付き合っていようがいまいが興味無いんだろうか、と思うと少し悲しい

亜蓮くんとは特に進展もないし…


亜「顔にやけてるぞ」

A「はっ！
いや、違うの！やらしいこと考えてたとかではなく……」

亜「へえー」

亜蓮くんは少しいじわるに笑った





亜蓮くんの家に行く前にスーパーに寄る

亜「何食いたい？」

A「うーん……
寒くなってきたからシチューかおなべがいいなあ」

亜「それなら鍋がいーな」

A「じゃあ鍋で
亜蓮くんは何鍋が好き？」

亜「んー……なんでもいいけどよ」

A「わたし今シーズン初鍋だからオーソドックスに寄せ鍋がいいな」

亜「じゃあそれにするか」

2人で具材を選んでカゴに入れる

なんかこーゆーの…新婚さんぽくてかなりいい……



スーパーを出てしばらく歩く

亜蓮くんの家に行くのは初めてだ……
しかも今日はご両親がいないだなんて……きゃーっ！もう！！




亜蓮くんが立ち止まる

亜「ここが俺の家だ」

A「！？」

家の外壁や屋根にはあちこちに落書きがある
それも
窪谷須しねとかでてこいやとか穏やかではない落書きばかり………

亜「はは、すげーだろ
元々親父の実家でよ
敵対してた奴らに落書きされたってよ

まあ書いた奴みんなシメたっつってたけどな」

いや、シメる前に消させないの…？

亜「まあ中は普通だからよ」

A「おじゃまします」

亜蓮くんについて歩く




亜「ここが俺の部屋だ」

A「ヤンキー感がすごい！！！！」


初めて見た亜蓮くんの部屋は
麻雀ができるテーブルとかスロットの機械とか
特攻服とかいかにもヤンキーな部屋で
ヤンキードラマに出てくる部屋のセットみたいだった

亜「とりあえず具材切ってくるわ
大したもんはないけどよ、まあくつろいでくれや」

く……くつろぐ？！この部屋で？！

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