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窪谷須亜蓮の遭難 ページ20

窪谷須くんが海藤くんと斉木くんとバイクの免許合宿に行く前のとある日を
わたしたちは海に行く日に決めた

わたしの住んでいるS県は海がないので
海水浴場はかなり遠い

朝早くに待ち合わせをして電車を使っても何時間もかかる

わたしたちは駅で待ち合わせをすることにした
待たせてはいけないと思って
待ち合わせ時間より早めに出たけど窪谷須くんはもう来ていた

A「おはよー」

窪「おー」

A「あとは海藤くんが来るのを待つだけだね」

本当は知予も誘いたかったけど

窪「あ?瞬なら来ないぞ」

A「え?用事ができたの?」

窪「いや、最初から誘ってない

合宿で2週間一緒だしよ
瞬も合宿行くまでは塾や勉強で忙しいみたいだからよ」

A「じゃあ最初からわたしたちのふたりだったの?」

窪「いやだったか?」

A「いやじゃない…」

いやじゃないけど……お祭りのあのあとだから
ふたりきりは少し恥ずかしかった

窪「てゆーかお前
なんか荷物多くねーか?」

A「なんかいろいろ用意してたら多くなっちゃった」

わたしは、一応の着替えとか日焼け止めとかビーチサンダルとか色々詰め込んだら荷物が多くなってしまった

窪谷須くんの荷物は
いかにもタオルと水着と下着しか入ってなさそうな、肩掛けのビニール素材のショッパーだった

窪「じゃ行くか」

窪谷須くんはそう言ってわたしの荷物を持った

A「ありがとう……」

そのまま電車乗り場に行き
電車に乗って向かい合わせに座る

窪谷須くんは待ち合わせの時間が朝早くからだったからか眠たそうだった

窓辺に頬杖をついてウトウトしている

わたし……窪谷須くんと抱き合ったんだよなあ……

前に握手をしたときに力が強くてびっくりしたけど
抱き締める力も強かった

それに…体がすごく分厚くて驚いた

鍛えてるんだろうか?喧嘩が強いからだろうか?



それにしても今日の窪谷須くんはなんだか静かだ

もしかして窪谷須くんは気まずいのかもしれない

わたしがあんな風に抱きついてしまったばかりに
抱きしめざるを得なかったのかもしれない

窪谷須亜蓮の遭難→←打上花火



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Tommy0827(プロフ) - はにかんさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけてすごく嬉しいです (2019年2月5日 8時) (レス) id: 9367175f8e (このIDを非表示/違反報告)
はにかん - 面白い…これ(小説)面白いぞっΣ(゚д゚lll) (2019年1月14日 22時) (レス) id: d702d64ecc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tommy0827 | 作成日時:2018年10月8日 22時

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