14. 6回目も幽霊だった。�� ページ14
「団長〜今度盗みに行く美術館の情報持ってきたよ」
あ、金髪イケメンが入ってきた。
てか少年が団長なんだ。
「あぁ、助かる。館内のセキュリティは?」
「意外と緩い、すぐ突破できる。ここなんか〜…」
軽い盗みの作戦会議が行われている。
『少年以外やっぱ私のこと見えてないんだ』
「あぁ、そうだな」
「団長?誰に向かって話してるの?」
なぜ私の声に反応したんだ
「前に話した、幽霊がそこにいるんだ」
「えぇ、やっぱ団長頭打った?」
『ですよねー。てか幽霊じゃないです』
このままだと少年が頭おかしい扱いになる。
いや少年は頭おかしいけどさ。
仕方ない、なんとかしてやろう。
金髪くんの肩をポンポンと叩く。
「誰だ!?」
「言っただろ、幽霊がいるって」
「はぁ!?」
お?まだ信じてないな?
金髪くんの手を握ってぶんぶん上下に振った
握手である。
『よろしくねー』
「うわぁ!?何!」
「よろしくね、らしいぞ」
「あーもうわかった信じるから!俺は外出てるからね団長!」
おぉー!
『人はこうやって幽霊を信じてくんだね。私幽霊じゃないけど』
「まだ言ってるのか」
『幽霊じゃないよ。…すぐに幽霊になるけどさ』
少年の目が見開いた。
少年の驚いた顔は、出会った初日以来かな。
『明日あたりに死のうと思ってるんだ』
「へぇ、それはまた急だな」
『急じゃない。寧ろ遅すぎた』
「それで、理由はなんだ?」
理由か。
死と隣り合わせだった少年には少し言い難いけど。
『生きてる理由がないから、かな?
生きることを保証されてる世界じゃ、生も死もどうでも良くなってくるもんだよ』
「俺には分からない世界だな」
『ん、正反対な世界だから仕方ない』
私も死と隣り合わせだったら、必死に生きようとしたかもしれない。生まれた世界によって変わってくるだろう。
『少年以外には言ってないんだよ、これ』
「それは光栄だな」
『最後に名前を教えて欲しかったから』
少年は少し瞬きをして、ふ、と笑った。
「教えない」
『えぇ、ここで教えないのは性格悪いよ』
「他にも俺に言った理由はあるんじゃないか?」
『スルーかい』
意地の悪いやつめ。
『まぁ、あれだよね。少年とは合わせて6回しか会ってないし』
「あぁ」
『あと少年は人が死ぬのをたくさん見てきたんでしょ。
私が死んでもすぐに忘れてくれそうだと思った』
「…そうか」
あぁ、耳鳴りと頭痛が来た。
これにも慣れたもんだ。
「A」
でも、意識を失う前に、少年が、笑った、ような?
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でぶき - ただひとつありがとう (2022年6月13日 1時) (
レス) @page17 id: 804c35253a (このIDを非表示/違反報告)
蒼の戦姫ナキサ(プロフ) - 伯方の塩さん» うぉおぉおお!!ありがとうございます!!更新亀ですが見捨てずにお願いします!!第一次試験は私についてくることです(?) (2020年2月23日 14時) (レス) id: 60b43feb3a (このIDを非表示/違反報告)
伯方の塩(プロフ) - めっちゃ好き！！(五体投地)クロロと夢主ちゃんとの関係性がとても好きです！！！！いつまでもついていきます作者様ぁぁぁぁ！！！！ (2020年2月22日 23時) (レス) id: 5835c2f118 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の戦姫ナキサ(プロフ) - アホ毛マンさん» げへへ…10年間焦らしたので執着心の強いクロロ君はヤンデレに…!!コメントありがとうございます！頑張ります(´∀｀*) (2020年2月5日 16時) (レス) id: 60b43feb3a (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛マン - フォォオォォオォ素晴らしい作品ありがとうございます！ゲヘヘクロロ君のヤンデレ気味よろしいですね、更新頑張ってください！ (2020年2月3日 19時) (レス) id: 7dd7c3a066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼の戦姫ナキサ
| 作成日時：2020年1月12日 0時
