【H×H】クロロに愛されるだけ【短編集】 (ページ36)

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おまけページ36

沈んでいた意識が徐々に覚醒していく。
薄ら見えた景色は見慣れないもので、瞬きをしてそれが気の所為ではないことを確認する。
廃墟…?

「目が覚めたか」
『…え』

声がする方を見れば、本を閉じてこちらを見ているオールバックの男の人。
待って、今の声。

『クロロ、先生?』

そういった瞬間、ぶはっと吹き出す別の声が聞こえた。

「団長が先生かー!」
「こりゃ笑いが止まんねぇな!」
『あ、シャルさん』

笑い転げている2人を見つけた。
美術館出会ったシャルナークさん、もう1人は知らない人だ。
あとピンク髪の美人さんが呆れた顔で見ていた。

「あぁ、これはフィンクスね。あっちがフェイタン」
「あ!?これ扱いかよ!ったく」
「かてに人の名前言うんじゃないね」

眉なしヤンキーに目つき悪い人だ…
関わったら殺されそう。

「あたしはマチ。まぁよろしく」

美人だ…可愛い。
というより1人1人個性が強すぎじゃ?
一番強いのは先生ですけどね!!

「今いるメンバーはこれだけだな。他は不在だ。何か質問はあるか」
『え、っと』

いや色々あるんですけど…
一番聞きたいのはその逆十字ファッションだけど、聞いたら殺されるねこれ??

『先生って幻影旅団だったり?』
「あぁ、やはり分かってたか」

正解かよ。しかも団長って呼ばれてたな!?
極悪非道なグループのトップと、先生生徒の関係を作ってたのか私。こわっ。

『私、何の役にも立たないと思いますけど…』
「お前には盗品の鑑定をしてもらう」
『ｱｯハイ』

ん?美術品をたくさん見れるあたりはメリットなのでは!?
ｱｯでもダメだ。幻影旅団って賞金首ハンターとかが狙うって聞いたことが!

『命の保証ください』
「正直だね」
「そこは団長が守ってくれるんじゃない?」
『ほんと?』

シャルさんがそう言ったので先生の方を見てみる。
連れてきたのそっちだからちゃんと面倒見て。

「目の届く範囲にいれば、な」

＿＿＿＿＿
「あれってつまり、”俺の側を離れるな”ってやつ?」
「ひゅーお熱いねぇ」
「団長はあの女のどこが気に入たか」
「ま、団長に気に入られて可哀想だねあの子」