【H×H】クロロに愛されるだけ【短編集】 (ページ18)

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抗えないページ18

軍パロ
地位とかよく分からないまま書いているので、間違ってる部分があると思います。

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「A中将」
『何?』

声をかけられ、振り向く。
そこにいたのは、悔しそうに歯を食いしばった一人の部下。

「上層部から次の戦争に出ろと言われたのは、本当ですか」
『...本当だ』

私達は軍人である。

この国の為に戦わなければならない。
上層部の命令には逆らえない。

この国のトップは、はっきりいえばクズだった。

___「あんな新しい国になぞ、負けてたまるか!!」
___「全くだ!!兵士達は役にも立たん!!」
___「ところで資金が足りていないようだが?」
___「そんなもの、国民から税金を搾り取ればいい」

どうして、こんな奴らが。
そう何度も思った。
でも、逆らうことは出来るはずもなかった。

「でも、次の戦争は、」
『分かってる。...私達は、死ぬだろうな』

言っちゃいけないとは分かっている。
しかし、確信していた。

情報機関が命懸けで得た情報。
それは、敵国の圧倒的な兵力。
一目見て分かった。あぁ、負けるな、と。

それに加え、どうやらかなりの切れ者が出てくるらしい。
名前はクロロといったか。
私と同じ位である中将にいながら、その腕は敵国で適うものはいないとされる。

中将よりも上にいる、大将や元師でも、彼には逆らえないとか。

そして、彼の一番の特徴は、戦争での死亡率。
彼が指揮すれば、相手を全滅に近い状態にするらしい。
どうやら味方の死亡率も高いらしいが。

『辛いだろうが、お前も準備はしておけ』
「っ、はい」

私達は、抗うことは出来ない。

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「A中将、な」

資料を見て呟いた。

「若いながらも優秀な実績を持ち、中将まで登りつめた女。
彼女が指揮する戦争は兵力の不利を無視したもので、敵味方関係無しの死亡率は他と比べて明らかに低い。美人。」

シャルがつらつらと説明するのを聞く。
生存率が明らかに高いってことは、わざとそう指揮しているということか。しかも敵まで?
とんだ甘ちゃんだ。

だがそういう奴を潰すのも、また一興。

「戦争でここまで人が生き残るって奇跡だね」
「馬鹿な思想だが、その頭は優秀なわけか」

なるほど、珍しく遊び甲斐のありそうな奴じゃないか。
ああしよう、こうしようと策を立て始める。

「その様子だと気に入ったんだ?」
「まぁな」

次の戦争、より多く殺してやろう。
そうすればそいつはどんな反応をするのだろうか。