2. クッキーの価値は如何ほどか？ ページ4
ゴア王国の辺境地、“フーシャ村”。
豊かな自然に囲まれたその村に足を運ぶ。
私は15歳になった。
訳あってゴア王国の上流階級で仕事をしている私だが、やはりこの村には行かねばならぬと決めていた。
というのも、ミーハー心で主人公には会っておきたいもので…何度かこのフーシャ村には遊びに来ていた。
“PARTYS BAR”と書かれた看板を見上げる。今日はやけに騒がしいなと思いつつ、扉を開けた。
「いらっしゃいませ…あら!」
『やっほー、マキノさん…ってアレ??』
マキノさん美人だわー、と心の中で拝んでいたら、赤い髪が視界に入る。
なるほど、なるほど。…シャンクスじゃねぇか!!!
頭を抱えそうになった。
一度お目にかかりたいとは思っていたが、心の準備が出来てない。やば、なにあの人格好良すぎるんですけど。
『あー、出直そっかなあ』
「や、俺達に構うことはない。美しいお嬢さんなら大歓迎だ」
『きゃー照れちゃう♡』
店を出ようとするのをシャンクスに止められて、心臓が跳ね上がった。まじで。おどけた調子で話すが、心臓ばっくばく。
「Aーッ!!!」
『ぐっ…猪突猛進かよ…』
「おいルフィ、レディの扱いがなってねェ。…大丈夫か、嬢ちゃん」
『大丈夫デス…』
腹に打撃を受けたと思ったら、猪ことルフィが突撃してきていた。いや、モンキーだから猿か。
ベン・ベックマンがさらっとカッコイイ。死にそう。
「…A?」
「おお、クッキーの匂いがするぞ!!」
シャンクスが何かを呟くが、ルフィの声にかき消された。この食いしん坊め。
「A!!くれ!!」
『だーめ。これは私が作った、私だけのクッキー♡
誰にも渡さなあーい』
「ケチ！！」
椅子に座ると、クッキーが入った籠を奪おうとルフィが膝に乗っかってくる。初めて会った時に餌付けしてから、私のクッキーがお気に入りらしい。
『欲しい物にすら対価を払わない人と、どっちの方がケチかな?』
「???何言ってるか分かんねェ!!」
『…はあ、子どもに言っても仕方なかったね〜…』
「むぐっ!!…うっめェ〜!!」
しつこすぎて休憩にならないので、仕方なくクッキーをルフィの口にぶっこむ。別に普通のクッキーなんだけど。
「ほう？そんなに美味いのか。俺も是非食いたいもんだ」
『エ"』
「すっげェうめェぞ！」
『ハードル上げやがったな』
このクソガキめ、と思いつつ、どうしようかと悩む。
クッキーくらいいいかという気分に変わったので、籠ごと全部くれてやることにした。
3. ねぇドフィ、鉛玉やめなよ。→←1. カタツムリが背を押した。
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睡蓮(プロフ) - なんかもう言葉にできない程に好きです！更新待ってますぅ!! (2022年12月29日 18時) (
レス) id: 4c669c7bad (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃ面白かったです！これからも無理せず頑張ってください (2022年12月29日 5時) (レス) @page36 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
みーこ★(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2022年12月15日 1時) (レス) id: 2a810c9fcc (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて好きです！更新頑張ってください！ (2022年12月14日 7時) (レス) id: 075aa05b66 (このIDを非表示/違反報告)
あいす・こーひー(プロフ) - めっちゃ好きです！初めて見た時から何回も読み返してました！更新嬉しいです！ありがとうございます！これからも更新頑張ってください！！ (2022年12月13日 23時) (レス) @page36 id: ca65da3012 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナキサ
| 作成日時：2022年12月9日 3時
