【煉獄杏寿郎】全力で救いたい！【トリップ】弐

捌拾玖 ページ42

炭治郎のヒノカミ神楽が、みんなが繋いだ。無惨を追い詰めた。
柱である私が寝てる場合じゃない。

硬い地面起き上がる。刀を構える。
大丈夫、動けそうだ。失ったのが利き手じゃなくてよかった。
他の柱達も復活してる。

炭治郎が無惨を串刺しにしていた。
もちろん無惨が大人しくするはずはない。
腕と背中の触手が炭治郎に襲い掛かる。

「もういい加減にしてよぉ！！」

蜜璃ちゃんが泣きながら怒り、両腕で無惨の左腕を思い切り引っ張ってブチブチとちぎる。

『夜の呼吸 壱ノ型＿＿寂静の零時』

無惨の蜜璃ちゃんへの攻撃を咄嗟に防ぐ。
彼女だって重傷だ、これ以上傷つけさせはしない。絶対死なせるもんか！

右腕も、不死川さんが切り落とした。
両腕を失った無残は、ならばと顔を変形させた。ぱっくりと縦に顔が割れ、炭治郎を食べようとしている。
どこまで抵抗するつもりだコイツ、生き恥晒しめ…！！

「させん！！」
「さっさとくたばったらどうだ」

煉獄さんと伊黒さんが技を繰り出し防ぐ。

「夜明けだ！！このまま踏ん張れェェェ！！」

ついに朝日が差し込んだ。

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