捌拾 ページ33
折角だからその贈り物も兼ねて皆で買い物したいわぁ、というカナエさんの可愛い発言により、4人で出かけることになった。
「あら、これなんかどう？しのぶにとても似合うわ」
「姉さんってば、私ばっかり！自分のものもちゃんと買ってください！」
「わかったわ、じゃあこれは？カナヲが着たらきっと可愛いと思うの！」
「もう！姉さんはやっぱり話を聞かないんだから！
カナヲにはこっちもいいでしょう！」
胡蝶姉妹可愛すぎか？
「きゃー、素敵なものばかり！きゅんきゅんしちゃうわ！」
『蜜璃ちゃんは伊黒さんに渡すんですか？』
「え！？伊黒さんに！？あぁでも、そうしようかしら！」
何を選べばいいかな、とキョロキョロしている。その姿こそ伊黒さんに見せたかったわ。
あとあの人多分何を選んでも蜜璃ちゃんがくれたものなら至高のものとして扱うと思う。
『煉獄さんって何が好きかなぁ』
どうしよ、さつまいもしか知らんぞ。
とりあえずさつまいもをあげれば喜ぶので、今までにさつまいもの味噌汁だけは千寿郎くんに教わっていた。
だから作ろうと思えば作れる。
けど櫛と簪のお礼が味噌汁？釣り合ってねぇ…。
「普段使いできそうなものはどうです？」
『普段使い…』
普段煉獄さんが使っているものってなんだ。刀くらいしか思いつかん。
ネックレス等も売っているが、アクセサリー系は絶対邪魔になるよね。私だったら邪魔って思う。
「お財布なんてどう？」
『財布？』
「普段から持ち歩くものだから、“いつまでもあなたと一緒にいたい”なんて意味があるのよ」
「きゃー！素敵！！」
カナエさんがニコッと笑う。
対して私と蜜璃ちゃんの顔は赤くなる。
その意味、煉獄さん知ってるのかな。知ってるとしたら渡す時めちゃくちゃ恥ずかしいな。
でも。
『じゃあ、そうしよう、かな…』
いつまでも一緒にはいられないけど。
一緒にいたい気持ちを伝えるだけなら、いいよね？
そう思って、シンプルである程度値が張る財布を購入した。
金はあるのかって？
いやいや柱の給料舐めちゃいけない。
おかげで大金持ちだよ。
皆買いたいものを大方買ったので、さぁ帰ろうという時。
『…あ』
ふと視界を掠めた髪紐。
黒みがかった青と紫、そして金色が編み込まれたもの。
見るからに上質な素材で出来ている。
3人を待たせて、急いで買いに行く。
「ありがとうございましたー」
“これを見て私を思い出してほしい”
そんな浅ましい思いを抱きながら、3人の元へと戻った。
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Haruka(プロフ) - 煉獄さん推しなのでとても感動しました。 (2021年9月10日 22時) (
レス) id: c2932dcf70 (このIDを非表示/違反報告)
ナキサ(プロフ) - 蓬莱寺さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2021年1月12日 23時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
ナキサ(プロフ) - すみっコぐらし好きの隅華(仮)さん» すみません、中々時間が取れなくて…！！続きを待ってくれているのはとても嬉しいです、ありがとうございます！ (2021年1月12日 23時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
蓬莱寺(プロフ) - 続き気になります。更新楽しみにしてます (2021年1月12日 8時) (レス) id: de353d3df7 (このIDを非表示/違反報告)
すみっコぐらし好きの隅華(仮) - 早く更新して下さい！お願いします！m(_ _)m (2021年1月6日 20時) (レス) id: d6919b39a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナキサ
| 作成日時：2020年12月19日 2時
