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漆拾壱 ページ24

『まだまだいきますよー!』
「いぃぃやぁあああ無理!!無理!!」

善逸が叫ぶ。大丈夫、君ならやれる。

「俺は長男、俺は長男んんん!!!」
「うぉおおおお負けねぇ猪突猛進!!」

うんうん、いい心掛けだ。
私達はひたすらに打ち合いをしていた。
といっても1対3だが。








ことは遡ること数日前。

『炭治郎くん』
「はい、なんですか?」
『私が稽古つけたいと言ったら困りますか?』

蝶屋敷にて、怪我が少し治ってきた頃。
私は炭治郎くんにそう誘ってみた。

「いえ!つけて下さるなら是非こちらからお願いします!」
『よかったぁ、じゃあ怪我が治り次第よろしくお願いしますね』
「はい!」

隣のベッドでは善逸が「いいなぁ!!Aさんでしょ!?優しく教えてもらえるでしょ!?」と羨んでいたので善逸も誘った。
となると伊之助も誘った。


そんなこんなで稽古をつけることになったのだ。

そして今三人は死の間際にいた。

『休憩にしましょうか』
「「「ぜぇ、はぁ…」」」
「わはは!うむ、Aは飴と鞭の差が凄いな!」

煉獄さんが溌剌と笑っている。
あの口説いている時の大人な雰囲気は全くない。
まじで二重人格か?

そう思いながら、見過ぎていたのだろうか。
視線がかち合う。

「…ふ、どうした?」
『ナンデモ、アリマセン』

スッと目を細め、笑みを浮かべる煉獄さん。
えっち!!!この、えっち!!!!(語彙力皆無)

目(どころか顔)をバッと逸らし、なんとか呼吸で気を取り直した。

「誰だよAさんは優しく教えてくれるとか言ったやつ…」

君だね善逸くん。

『でも何か掴めた感覚はありませんか』
「確かに体が、すっと動くぜ」
「ヒノカミ神楽がうまく使えた…」
「前より早く動けた気がする…」

うんうん、成果は出ているな。

『もっともっと死ぬ気で頑張りましょうね!』
「もっと!?!?」
「はい!死ぬ気で頑張ります!」
「炭治郎!?!?」

鱗滝一門は意外と脳筋が多いのである。

漆拾弐→←漆拾



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Haruka(プロフ) - 煉獄さん推しなのでとても感動しました。 (2021年9月10日 22時) (レス) id: c2932dcf70 (このIDを非表示/違反報告)
ナキサ(プロフ) - 蓬莱寺さん» ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2021年1月12日 23時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
ナキサ(プロフ) - すみっコぐらし好きの隅華(仮)さん» すみません、中々時間が取れなくて…!!続きを待ってくれているのはとても嬉しいです、ありがとうございます! (2021年1月12日 23時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
蓬莱寺(プロフ) - 続き気になります。更新楽しみにしてます (2021年1月12日 8時) (レス) id: de353d3df7 (このIDを非表示/違反報告)
すみっコぐらし好きの隅華(仮) - 早く更新して下さい!お願いします!m(_ _)m (2021年1月6日 20時) (レス) id: d6919b39a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナキサ | 作成日時:2020年12月19日 2時

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