【煉獄杏寿郎】全力で救いたい！【トリップ】弐

伍拾 ページ2

『煉獄さん、もう任務ですか？』
「ああ！一般隊士が数名消息を絶ったらしい」
『十二鬼月でしょうか』
「おそらく！上弦やもしれんな！」

これって無限列車のことかなぁ。
ううん、着いていきたい…。後で合流できるかお館様に伺ってみよう。

『どんな強い相手でも煉獄さんなら安心ですね』
「む、君にそう思われるのは嬉しいものだな」
『そうですか？』

誰が見ても頼れる男だと思うけどね。
煉獄さん本当に強いし。多分原作より強いな。
早く柱になったからとか、お父様の稽古の成果とかが理由だろう。

『どうかお気を付けて』
「ああ、君もな！今度食事でも行こう！」
『はい、楽しみにしておきますね』

手を振って別れを告げる。
こっちは無限列車に乱入する気満々だからすぐ会えると思うけどね。

さて、炭治郎達にも会っておきたいかな。
善逸や伊之助にはまだ会ってないんだよね実は。少し楽しみだ。









『こんにちは』
「Aさん！」

蝶屋敷にお邪魔しました。
機能回復訓練をしているところでした。

「誰、誰！？この可愛い女の子と知り合いなのか炭治郎！！！なんでお前ばっか女の子と仲いいんだよ世の中不条理過ぎんだろぉ！？」
「善逸落ち着け！この方は柱のAAさんだ！！」

原作通りで感動するわ。

『初めまして。
夜柱、AAです。
宜しくね、善逸くん、伊之助くん』

ニコッと笑うだけで善逸が叫ぶので面白い。
伊之助はまだ少し落ち込んだ感じだ。

「あの、ありがとうございました！禰豆子のこと…まさか、命までかけてくださるなんて、俺…」
『いいんですよ、私の意思です。
それに、禰豆子ちゃんは鬼殺隊の未来を良いものに変える可能性もありますから』

逆に竈門兄妹がいなければ鬼舞辻を倒すことが出来なくなるかもしれない。結構な確率で。

『今日は挨拶に来ただけなのでそろそろ…』
「あら、折角ですし機能回復訓練の見本でもどうです？」

しのぶさんがニコニコして私を見ていた。
うん、眼福。

『ではそうしましょうか。どなたか相手をしてくれませんか？』
「じゃあ俺が！」

名乗りを上げたのは炭治郎だ。
柱の実力というものを間近で見たいと。
うんうん、勤勉で何より。努力家だな。

湯呑みが置かれた机を炭治郎と挟み座る。
合図はアオイちゃんがしてくれるそうだ。
アオイちゃんは腕を上げ、そして振り下ろす。

「はいっ！」

バシャッ

瞬殺だ。

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