【煉獄杏寿郎】全力で救いたい！【トリップ】弐

肆拾玖 ページ1

最近の隊士は質が落ちている。

そのことでピリピリしている柱達。
那田蜘蛛山のことで報告に来ていた村田さんが小さく縮こまっていた。可哀想や。

「Aはどう思う！」

煉獄さんが私に聞いた。
もう怒ってはいないようだ。
ただあの時は2時間くらい説教された。

ごめんなさい許してと情けなく涙ながらに言って許してもらった。

怒らせたくないランキング堂々の1位である。

(泣いているAに炎柱がグッときて何かに目覚めたことはA自身は知らない。)

『そうですね…』

柱の目線が私に集まる。
お前ら圧すごいからこっち見んな。

さて隊士を強くするためにどうするか。

『やはり柱が隊士を育てるのが一番理想的でしょうね』
「あァ？んな時間はねェぞ」
『はい、直接稽古をつける時間はありません。
しかし、柱が決めた訓練の内容を各自でやってもらう程度ならできるのでは？』

柱稽古後、隊士達の戦力は飛躍的に上がっていた。ならば柱が考えた訓練メニューをこなすだけでも強くなるんじゃないかと思う。

「そいつは派手にいい案だな！」
「うむ、それならば時間の無い俺達でも介入できる！」
「確かに強くなる方法を伝授するだけでも変わりますね」

柱達みんなに納得していただけました。やったね！
ただ一般隊士の苦労が増えるかもしれない。ごめんね！

あ、村田さん震えてる。そりゃそうだね柱の訓練メニューとかしんどそうだよねごめんね！！

そうして訓練メニューを考え始める。

「基礎体力向上が派手に重要だろ。走り込みだな」
「剣術とは力任せではなく技術だ。狭い場所で刀を振らせて技を磨く」
「私は柔軟が良いと思います！やっぱり体は柔らかくしないと！」
「宇髄の言う通り基礎体力は必要だ！上体起こし、腕立て伏せ、素振りをそれぞれ500回でどうだ？」
「ひたすら打ち込みでいいだろォ」
「南無…足腰を鍛え体を安定させるのが良いだろう…」

次々と案が出てくる。
…まて、まて。

「よし決まったな」
『これ隊士死にません？』
「Aさんの言うとおり、流石に厳しすぎですよ」

なんと柱達は出た案全てを一日でやらそうとしていた。鬼畜ぅ！！！

説得し、1週間ごとに内容が変わることとなった。
隊士達よ、すまない。頑張ってくれ。

…義勇さん全く喋んないね。

伍拾→

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