暗い炎 �� ページ5
私には幼馴染がいる。
とにかく派手で底抜けに明るい男。その性格から多くの者に慕われ、彼の元には人が集まる。
名を煉獄杏寿郎という。
「A！おはよう！」
『おはよう、煉獄くん。朝から元気だね』
「あぁ！今日の朝餉はさつまいもの味噌汁だったのでな！」
『朝餉…』
煉獄くんは相変わらず古風な言い回しをする。
どうやら煉獄家は代々古くからある名家らしい。関係があるのだろうか？
因みに煉獄くんにはとても育ちの良さが現れていた。
家が隣同士なので一緒に登校している。
恐れ多いわ…なんて思うものの、嬉しくもあるのだ。
何を隠そう、私は彼に恋をしていた。
「しかし、本当にこんな早くからでもAは良かったか？本来ならまだゆっくり寝ていられるだろう？」
『いいの、早く行って教室で勉強するし』
「そうか！ならいい！君は勉強熱心ですごいな！」
そんなことないよ、と心の底から思った。
煉獄くんは剣道部に所属していて、当たり前のように朝練がある。
その為一緒に登校するには早起きしなければいけない。
煉獄くんは申し訳ないと思っているようだが、私が一緒に学校に行きたいだけなので気にしないで欲しい。
「ああは言ったが、実は君と一緒に登校できるのはとても嬉しい！」
『へっ！？…わ、わたしも嬉しいよ』
「そうか！」
弾んだ音色でそう返事するので、ちょっと期待してもいいのかな、なんて思ってしまった。
.
.
.
「A！！なぜ、なぜだ！！なぜ俺を庇った！！」
＿＿煉獄くんの声がする。
「呼吸で止血しろ！！A！！」
＿＿あぁ、そうだ。確か上弦の参が来て、それで…。
『…もう助からないことくらい、私にだって分かります』
「Aッ…！諦めるな！！頼む、諦めないでくれっ！！」
目の前には、今にも泣きそうな顔をした煉獄さんがいた。
そんな彼の顔を見たのは初めてで、そしてそんな顔をさせているのは私だと思うと罪悪感が胸に広がる。
『貴方が生きていてよかった…』
「何も良くない！！君が生きていなければ！！」
『貴方に出会えて本当に、よかった…』
ごぼ、と口から血を吐き出す。
腹を手でさすれば、ぽっかりと穴が空いている。
あぁ、もうそろそろ、終わる。
『愛しています、杏寿郎さん。どうか、私のことなど忘れて、幸せに、なって…』
「俺が君を忘れられるとでもいうのか、A！！俺も、君を愛しているっ、…」
声が遠のいていく。
私はそこで意識を失った。
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oemi200174(プロフ) - 猫は飼われるだいすきです！！！またみたいな〜と思ったらパスワードが！！？よかったら教えて欲しいです🥺 (5月31日 2時) (
レス) id: bdeac365d5 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - メッセージの送り方が分からないのでこちらに送らせて頂きます🙇🏻♀️もしよかったら極道パロのパスワードを教えてもらいたいです､!! (2022年8月25日 22時) (レス) id: ed127571e4 (このIDを非表示/違反報告)
ナキサ(プロフ) - けとるんさん» ここまで読んでいただきありがとうございました！続編も、また暇な時にでもよろしくお願い致します！ (2021年11月14日 15時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
けとるん - 極道パロ、手に汗を握って読ませていただきました！とても面白かったです！続編楽しみにお待ちしています！ (2021年11月8日 9時) (レス) id: 824a2e6377 (このIDを非表示/違反報告)
ナキサ(プロフ) - マリーさん» 続編なら弐の方を公開させていただいてます、読んでくださると嬉しいです！ (2021年2月16日 19時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナキサ
| 作成日時：2020年12月5日 23時
